2009年10月20日

Can't Let You Go / Sugar Pie DeSanto

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土曜日に久しぶりのジロキチで素晴らしいソウル・ショウを堪能してきたもんで、レディ・ソウルづいてる今日この頃。シカゴの素敵なレディ・ソウルを聴いております。CHESSの歌姫といったらビヨンセが演じたことで今やぐっとハクがついちゃったエタ・ジェイムスさんですが、他にもミティ・コリアさんにフォンテラ・バスさんにローラ・リーさんアーマ・トーマスさんと百花繚乱多士済々。でシュガー・パイといえばハニー・バンチ。いやちがった。シュガー・パイ・デサントさん。その甘ったるい芸名とは裏腹にパンチの効いた歌いっぷりのブルース&ソウル・シンガーです。

どーん。と迫力のあるこの唇の上掲ジャケットは、今年のリイシュー大賞候補『GO GO POWER』、英KENTのナイスなお仕事、1961〜66年のCHESSコンプリート・シングル集であります。ブルースありR&Bありソウルありの初耳ナンバー多数。そのどれもがカツオ節、いやいやサバ節で出汁をとったような濃厚な旨みなわけですよ。お父さん。で、中でもとびきりの味わいだったのが最初期61年のR&Bナンバー「Can't Let You Go」。すげぇいい女なんだけど、こんな女と関係しちゃったら後が大変だろうなぁ、と思わせるような(経験ないけど…)情念をぞくぞくと感じるナンバー。エキゾチックなアレンジのギターも素晴らしいです。

ジョニー・オーティスさんのとことJBさんのとこの2つの名門バンドで修行しただけあって、芸人魂もしっかり叩き込まれてるシュガー・パイ・デサントさん。さしたる有名曲はなくても、147センチの小柄な身体で74歳になった今でも歌い踊り狂ってるらしい。生涯現役。おきゃんです。


さて、クライマックス・シリーズ第1ステージはらはら通過。首位ジャイアンツの1勝アドバンテージはかなり重たいですが、立浪和義選手のラスト・シーズン、ここで終わるわけには行きませぬ。明日は東京ドーム行ってくらぁ!

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2008年09月29日

Funny (But I Still Love You) / Ray Charles

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うかうかと更新もすっかりサボっていたらもうすっかり秋でした。なんだかんだといろいろあってさ、壊れ気味なこの身体です。熱燗も解禁したことだし一杯呑んで寝ちまいたいところですが、久々に一曲一献。

秋の夜長に沁みる曲「Funny (But I Still Love You)」。出て行っちまった恋人への手紙のかたちをとった未練がましいラブ・ソングです。レイ・チャールズさんの1952年のアトランティック初録音。自作曲ですが、まだまだその後のゴスペルを大胆に取り込んだ個性的なスタイルは影を潜めた、チャールズ・ブラウン・マナーもろ出しのブルージィ・バラッド。でもまぁこれが本家をしのぐいい出来なのです。誰だか知らないけどアタックがジョニー・ムーアみたいなギターもとっても美味。

フルソンのバンドのピアノからスタートして、ブルースにジャズにゴスペルを次々と取り入れ、その後のソウル・ミュージックの誕生に大きな貢献を果たしたレイ・チャールズさん。60年代にはさらにカントリーにまで手を出しちまったお陰で、原理主義的ブラック・ミュージック・ファンからはいまひとつ人気がなかったかも。僕も正直言ってその一人でした(恥)。晩年は不遇だったような気もしていましたが、2004年にお亡くなりになったときの日本のマスコミの大きな取り上げ方には驚いた。愛されていた人だったんだなぁと。ニュース画像のバックで流れていたのは「愛さずにはいられない」と「我が心のジョージア」ばかりでしたけど。

でも本当のレイは50年代アトランティック時代を聴かなきゃ始まりません。「Mess Around」に「Hallelujah I Love Her So」に「Drown In My Own Tears」。ジャンプ・ブルース以後、ロックン・ロール及びソウル・ミュージック以前。ジェリー・ウェクスラーさん(今年の8月16日にお亡くなりになりました、合掌)とアーメット・アーティガンさん(一昨年お亡くなりになりました、でもみんな長生きだ…)とレイ・チャールズさんで作り上げた当時の前衛黒人音楽。「R&B」なんて何にでも便利に使われちゃう言葉じゃなくて、その個性的なスタイルにちゃんとした呼び方をつけたいようです。ブルースでもゴスペルでもソウルでもないレイ・チャールズの時代。

「愛しのエリー」を聴きたくなくて、結局来日公演には足を運びませんでしたが、今思えばつまらないこだわりで惜しいことをしました。そろそろ「Funny」を肴に熱燗つけますかね。電子レンジが哀しいけど。
posted by ac at 22:11| Comment(1) | TrackBack(0) | blues / R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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