2015年09月19日

Small Axe / The Wailers

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最近、乗り過ごしてタクシーに乗ったような記憶がほとんどありません。あ、いや、タクシーに乗ったことすら覚えてない、ってことじゃなくてたぶんホントに乗ってない。ずいぶん優秀になったじゃん…などと思っていましたが、よく考えたらもう終電近くまで飲むような体力がなく、帰る時間が早いので乗り過ごしてもリカバリーが効くっていうだけのことでした。人生秋の風です。

家で呑んでも日付を超えることはほとんどなく、リビング睡眠健康法の日々。プロ野球ニュースのドラゴンズ戦までもたないこともしばしばです。ペナントレースも(うちはとっくに)秋の風でした。

しかし、昨夜ばかりは午前2時過ぎまで呑み続け(呑んでる場合か…?)この国のかたちが変わるさまを眺めていました。国会前で見届けたかった思いもありましたが、情けないことに体力と胆力が足りないようです。いつものリビングで、ニュース23が終わった後は、大嫌いになっちゃったNHKを睨めつけながら、宝焼酎を煽っていました。久しぶりにゲロ吐くまで呑みたいと思ったけど、何にも出てきません。民意は届きませんでした。いや、届いていたはずの民意は踏みにじられました。

民主主義なんてものは学校で習うまでもなく、当たり前のことだと思ってのほほんと生きてきました。憲法違反なんてありえない、間違いなく「誰かが止めてくれる」と思っていました。我々が自分たちの力で守らなければならないものだなんて、これっぽっちも思っていなかったのです。しかし、一昨日の参議院特別委員会では、行司も勝負審判もいない議場で採決にはとても見えないものが怒号の中で行われ、NHKは勝手に「可決」のテロップを流しました。そして昨日、というか今朝未明の本会議、与党は党議拘束によりひとりの造反議員も出すことなく、数の力で違憲法案を通しました。「政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の個であってください」との奥田さんの中央公聴会での渾身のスピーチも、国会議員のセンセイ方には届かなかったようです。ま、あたりまえか…。

このような状況でも、まだ圧倒的多数の無関心な人々がいることに歯がゆい思いをしています。この法案を成立させてしまったのは、やつらではなく、やつらをのさばらせてしまった我々だと思います。しかし「民主主義ってなんだ?」「これだ!」というSEALDsのコール。新しいカタチ、いや本来のカタチの民主主義がようやくこの国に生まれ、根を伸ばしているのを感じています。

ザ・ウェイラーズ名義の1973年『BURNIN'』から「Small Axe」を。「お前らが大きな樹木ならば、俺たちは小さな斧だ。切り倒すための準備はできている」。ボブ・マーリーさんはこのブログでは時事ネタの時ばっかりしか登場しないから、僕がホントのファンじゃないことがばれちゃいますね。でもキングストンのBob Marley Museumにも昔行ったし、ココロにパワーが必要になる度に聴いているのです。



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2012年09月12日

Redemption Song / Bob Marley & The Wailers

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気がつけば9月も半ば。ひやおろしも出てきて美味しいんだけど、いつまでもビールも旨くて困ります。

何も予定のなかった休日。ふと思い立って吉祥寺まで映画『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』を見てきました。なにも知らずにふらっと行ったら、水曜1000円。なんだか得しちゃったけど、そのせいなのか、平日午前にかかわらずちょっと混んでました。

映画の方は丁寧に作られたドキュメンタリー。関係者への多くの貴重なインタビューと、秘蔵のフィルムから浮かび上がる神様の素顔、といった感じ。ことさらに神格化するでもなく、かといって新事実を暴露するでもなく、なんとなくスタンスが中途半端なような気もしましたが、まぁ良い映画だと思います。人間ロバート・ネスタ・マーリー。数々のインタビューの背景に登場するジャマイカの風景がたまらなく美しく、彼の地に再び渡ジャマしたくなりました。うー。

ドイツの黒い森を進むシーンに流れた「Redemption Song」を。1980年のラスト・アルバム『UPRISING』のラスト・ナンバー。ベタベタですが、やっぱりいい曲なのです。



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2011年03月26日

Turn Your Lights Down Low / Bob Marley & The Wailers

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計画停電で真っ暗になった夜、ふと思い出し久しぶりに読み返した「停電の夜に」。ロンドン生まれのインド系女流作家にして美貌の持ち主、ジュンパ・ラヒリさんの美しい短編小説です。工事による停電の夜毎に、すれ違っていた夫婦がローソクの灯の下、お互いの秘密「言えなかったこと。言ってはいけなかったこと。」を告白しあうという温かくも哀しいお話し。停電の夜、我が家もローソクの灯の下に肩を寄せ合って一晩を過ごしました。

その帰宅前には真っ暗になった我が街をチェック。たまに立ち寄るもつ焼き屋の前を通ったらローソク灯して元気に営業中。満席のカウンターはいつもよりちょっぴり幸福そうに見え、なんとなく「復興」という言葉が浮かびました。暖簾くぐりたいのをぐっと我慢して月明かりを頼りに家路へ。頭の中で鳴っているのはこんな曲でした。


灯りを落として カーテンを引こう 月の明かりがまた 僕らの生命を照らしてくれる
君に捧げたい 精いっぱいの愛を

「Turn Your Lights Down Low」。小さくともしっかりとした灯が眼に浮かぶポジティブなラブ・ソング。ボブ・マーリーさんの力強い『EXODUS』(1977)からの素敵なラブ・サイドです。パーソナルな「愛」を歌った曲ですが、もっともっと大きなものにも置き換えて聴いています。そういうとき。みんなが僅かな灯の下で愛を想えば日本は救われると思います。なんつって。23区も横浜市もみんなで停電すべきだよね。

ちなみに今夜はEarth Hour(アースアワー)。我が家は自主停電といきます。
 
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2008年08月18日

Why Must I Cry / Peter Tosh

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日本のメディアは北京一色。あ、「きたきょういちいろ」ではありません。それはちょっと怖い。グルジア問題やペナント・レース(どーでもいいか…)はいったいどうなっちゃったんだ!などとぶつぶつ文句をいいながら、なんだかんだ結構観ちゃってます。酒呑みながらなので、ほっとくといつまでも観てる。結果はどうでもいいんだけど、だらだらやってるのでふんぎりがつかないのね。で、いつのまにか寝てる。朝起きるとテーブルの上には手つかずのまま氷の溶けた何杯目かのウーロン・ハイが。

陸上競技が始まって短距離はもうジャマイカ祭りです。邪悪チキン食べたくなっちゃう。ボルトの脱力世界新に続いて、昨日の女子100mはジャメイカンの1-2-3フィニッシュ。あんなにゆるゆるの国民性からどうしてこんな努力の賜物みたいなものが生まれてくるのか少々合点がいかない気もするけど、瞬発力は別物かしらん。3つ並んだ黒と黄色と緑の国旗を眺めてたら何だか嬉しくなっちゃって(いちおう渡ジャマ歴2回の僕)こんな曲。ウェイラーズの中低音担当、素晴らしくいい声のピーター・トッシュさんで「Why Must I Cry」。

ピーター・トッシュにはウェイラーズの「Get Up Stand Up」でやられちまいました。メイン・ボーカルはもちろんボブ・マーリーさんでしたが途中のトッシュのリード・パート!あとから出てきてテーブルひっくり返しちゃうようなかっこよさです。

76年のアルバム『LEGALIZE IT(解禁せよ)』から「Why Must I Cry」。僕も「解禁せよ」と密かに思う。ワールド・ツアー生活に愛想をつかしてウェイラーズを飛び出した後、初めてのソロ・アルバムですが、バックは殆どボブ・マーリー抜きのウェイラーズです。でもいつもとは一味違うずっしりと重たいサウンドのこのアルバム。タイトルどおりメッセージ性の強い曲が並びます。そんな中にひっそりと収められたのが、トッシュらしくないストレートなラブ・ソングのこの曲。らしくないと思ったら袂を分かったボブ・マーリーとの共作でした。でも無骨なトッシュの歌う傷心の恋歌。染みますよ。
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2007年08月09日

I've Got Dreams To Remember / Toots Hibbert

週間予報はハレハレハレハレハレハレハレ。セミもガシガシ鳴いてます。こうなりゃもう海しかないですね。柏崎原発停まってるし地球温暖化問題はいよいよ深刻だし、エアコン止めて屋外ビールが一番でしょ。仕事もこう暑くっちゃやってられませんしね。と言いたい&実践したい気分。

むかし一時期、海の近くに住んでいたことがありました。といってもきったないディープ東京湾。セピア色の海水ですからね、とても泳げたもんではありません。でも申し訳程度に人工の砂浜なんかがあったりしてね、寝っ転がってる分には一応海でした。「俺のベンチ」に引っ越す前は、休日にはクーラーボックスにつめた缶ビールとラジカセ持ってよく出かけたものです。

さらに週末ともなるとこれはもうみんなで浜辺で宴会。横浜あたりの誰かの家で前の晩からしこたま呑みまして、そのまま寝ないでビーチへゴー。まだ誰もいない早朝の砂浜に大々的にブルーシート広げてしばし熟睡し、あまりの暑さに目が覚める頃にはお天道様も高くなり、気がつきゃ身体は真っ赤でした。起きると大音量でPファンクやらレゲエやらブルース(暑っ!)やらかけて、クーラーボックスでよく冷やした缶ビールをぬるくならないうちにみんなで廻し飲み。これがまた魂震えるくらい美味しかったなぁ。

そんな10数年前の日々。砂まみれのでっかいラジカセでしょっちゅうかかっていたのが『TOOTS IN MEMPHIS』。今でも夏になると必ずとりだす愛聴盤です。

トゥーツ・ヒバートさんはスカ時代からコーラス・トリオ、トゥーツ&ザ・メイタルズを率いて、その後のレゲエ時代を持ち前のソウルフルな歌声で歌いきったジャマイカの巨人。「54-36」「Funky Kingston」「Monkey Man」などヒットも多数です。『TOOTS IN MEMPHIS』はその名のとおり、はるばるテネシー州メンフィスまで乗り込んで、大好きなディープ/サザン・ソウルの名曲の数々を録音した1988年の素敵な企画もの。

ジャマイカ勢からはスライ・アンド・ロビー。迎え撃つメンフィス勢はティーニー・ホッジスにエディ・ヒントンにメンフィス・ホーンズの皆さん。乾いたレゲエのリズムの上で、熱く、いや暑く湿ったトゥーツのボーカルが炸裂。レゲエとディープ・ソウルのいかにも不釣合いなミクスチュアですが、なんだか絶妙な味わい。汗を厭わず、強い日差しの下にいることが好きな人には強くお勧めしたいアルバムです。

「I've Got Dreams To Remember」はレイト・グレイト・オーティス・レディングさんの晩年の(といっても享年26歳ですが)名曲。オーティスのしみじみしたバージョンももちろん大好きですが、スライ・アンド・ロビーの跳ねるリズム隊に乗っかった力強くも哀しいトゥーツのボーカルも素晴らしいです。

それにしてもディープなトゥーツの喉。生まれた場所を間違えたてしまったかのようです。海で聴きたいね。


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2007年05月10日

Satisfy My Soul / Bob Marley & The Wailers

パソコンが先ほどから繰り返しフリーズ。ちょっといらいらモードですが、南の島の音楽でも聴いて気を落ち着かせようかと。で、ボブ・マーリーさん。言わずと知れたレゲエ界のスーパー・スターです。

カリブ海に浮かぶ小国にして貧国、ジャマイカから70年代に一気にロック市場にうって出て一世を風靡したボブ・マーリーさん。ラスタファリアニズムが一種のムーブメントになったり、政治活動に巻き込まれたり、ある意味で時代を背負った人でした。「Get Up Stand Up」や「Lively Up Yourself」や、そのものズバリの「Rebel Music」など、レゲエ・ミュージックを武器にバビロン・システムと戦った人でもありますが、音楽の魅力そのものよりもその影響力が神格化されているところもあります。でも単純に美しいラブ・ソングが歌える人でもあるんですよね。僕にとってのいいミュージシャンの判断基準はいいラブ・ソングが歌えるか(演れるか)です。

78年のロンドン録音、愛に満ちたアルバム『KAYA』。それまでのアルバムと比べて穏やかで安らいだ印象が感じられる等身大のアルバムです。珍しく笑顔のジャケットも嬉しいし。「Is This Love」ももちろん素晴らしいですが、人間ロバート・ネスタ・マーリーが感じられるたまらなく美しい曲「Satisfy My Soul」、満たしておくれ!で。イントロのホーン・セクションからグッときちゃうし、さびの「Can't you see ?, Don't you believe me ?」には感涙。アストン“ファミリーマン”バレットさんとカールトン“カーリー”バレットさんの最強リズム兄弟もいつもながらに絶好調だし、バック・コーラスのアイ・スリーズも必需品。です。

こういう曲をしみじみ聴くと、ずいぶん無理して生きていたんだなぁと感じます。1981年に36歳で脳腫瘍にて死去。濃くて短い人生でした。こちらは薄くて長い人生になりそうですが…。まぁそれもよし。か。

憧れの地、ニューオーリンズには未だに行ったことのない僕ですが、ジャマイカには実は2度ほど行きました。とっても魅力的なガンジャとレゲエと黒い人々の島。もちろん厳しい現実もありましたけど…。



posted by ac at 00:21| Comment(2) | TrackBack(0) | reggae | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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