2016年09月25日

T字路 / クレイジーケンバンド & 野宮真貴

HongKongTaxi.jpg

いくつかの台風と一緒に夏が過ぎ去ってしまって、気がつけばもう9月も終わり。またここをほったらかしにしてしまいました。今年の夏の思ひでは、去年も行った福島クダラナ庄助祭りの盆踊りに、静岡は大井川鐵道に揺られて行った長島ダム。それから夏の終わりに訪れた鎌倉江ノ島小さな旅。江ノ電に乗ったのはおそらく20数年ぶりのことでした。ほとんど始めて歩く鎌倉・小町通りの観光地っぷりには辟易したけど、江ノ電の車窓から見る夕暮れの海岸線は綺麗だったな。頭の中に鳴っていたのはクレイジーケンバンドの「踏切シャッフル」。いい曲です。

プロ野球と大相撲とニュースと「酒場放浪記」以外のテレビはほとんど見ないので、新聞のテレビ欄を眺めることもありません。なので小泉今日子と中井貴一が出ていた「最後から二番目の恋」とかいうドラマも存在すら知りませんでした。「続・最後から二番目の恋」は2014年に放送されていたそうですが、そのエンディングテーマで小泉さんと中井さんが歌っていたのがこの「T字路」だそうです(GoogleとWikipediaのおかげで何でもわかっちゃうね…)。うちのバンドのギタリスト氏が貸してくれたクレイジーケンバンドの最新アルバム『香港的士』に、作曲者である横山剣さんの、野宮真貴さんとのデュエットによるセルフ・カバーが入っていて、これが妙に琴線に触れてしまいました。今週のリピート再生回数ダントツ1位。ちなみに野宮真貴さんというのも名前くらいは見たことありましたが、ピチカートファイブとかいうバンドの三代目ボーカリストだということも、恥ずかしながらこの度ググってはじめて知りました。意外なことにあたしよりも年上だそうですが、可愛くも甘酸っぱい歌声にやられちゃいます。

ミュージカルのスタンダードのような大人切ないクセになるこの曲。横山剣さん曰く「古都鎌倉のしっとり感、海の夕ぐれ感、カッコ良くて、チャーミングで、ちょっぴりすっとこどっこいなムードを呼び込めたら、という思いにかられて作った」曲だそうです。アルバムに入っていたバージョンは、間奏の小野瀬雅生さんのギターソロをはじめ(この人は何をやらせても本当に上手いですね)バックの演奏も素晴らしいものでしたが、YouTubeには落ちていませんでした。しょーがないのでカラオケで歌われた↓の映像を。



小泉さんと中井さんのはこちら!

「♪路地の三毛猫 慌てて振り向いた そんな甘い事件 この先 ないのかな?」なんて歌詞、あたしには逆立ちしても書けません。バンド・リーダーとしてももちろん凄いですが、職業作曲家としてもまさにプロだと思います。
 
posted by ac at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月01日

Hello Again / Elena Kato Band

elena_kato_band.jpg

またここをほったらかしにしているうちに5月になってしまいました。月刊かよ?というような更新頻度。社交辞令とは存じておりますが、最近会った人に立て続けに「ブログ楽しみにしています」などと言われ反省中。もう少しまじめにやります。

しかし青空ビールが旨くてしょうがない季節になってしまい困っています(全然困ってないけど…)。連休谷間の本日は、午前中からクーラーバッグに缶ビール放り込んで文庫本片手に「俺のベンチ」で一献。交代制勤務の醍醐味ってやつです。しかし「2本しか飲むまい」と固く心に誓っているのにかかわらず、いつも3本持って行ってしまうのは何故なのでしょうか?

新緑まぶしい日差しのもと、iPodで聴いていたのはここのところ超ヘビロテの『ELENA KATO BAND』。長らくライブには足を運んでいて「CD出してくんないかなぁ〜」と思っていましたが、4月17日にようやく発売になった待望のファースト・アルバム、JIROKICHIでのレコ発ライブで買ってまいりました。期待に違わぬ素晴らしい出来です。

加藤エレナさんは、近藤房之助さんのバンドのバンマスを務めるほか、カルロス・ジョンソンさんの2度のジャパン・ツアーなどでバックを務めたこともあるキーボーディスト/シンガーソングライター。強力に叩くピアノの音色にしびれます。そしてバンドのメンバーは長岡忠治さんのギター(クンチョウ&忠治は昔よく聴きに行きました)に、江口弘史さんのベースに、下久保昌紀さんのドラムという超強力なラインナップ。ミーターズもかくやというグルーブ感、「Keep In Mind」や「Out Of Control」などのファンク・ナンバーは是非ライブで味わっていただきたいと思います。アルバムには収めらていない、ニュー・オーリンズ・ナンバーのカバーにも悶絶必至です。

そしてあたしはやっぱりバラッド好き。忠治さんがたまらないソロを弾く「Rolling Days」も素晴らしいですが、ノックアウトされたのは「Hello Again」。大切な人を亡くしたことを思わせる切ない歌詞が、美しいメロディに綴られます(ちなみに全曲エレナさんが書いています)。エレピの音色と、曲の後半を包み込むようなシンセのストリングスが、セザール・カマルゴ・マリアーノさんがプロデュースするエリス・レジーナさんの楽曲を思い起こさせるナンバー。なぜか最近の映像が全く見つからないので、いつも貼り付けるYouTube映像は残念ながらなしです(PV是非とも作って欲しいんだけどな…)。聴いてみたい方は是非アルバムを買ってください。損はしません。Amazonでは何故か「一時的に在庫切れ」になっているみたいですが、購入予約をすると在庫が動くのだそうですので、ご予約を。あるいは5月20日(水)には横浜KAMOMEにてCD発売記念ライブ第2弾があるそうですので、会場での直接購入がオススメなのです!

posted by ac at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月24日

黒猫のファンク / クレイジーケン

crazy ken's world.jpg

クレイジーケンバンドを初めてまともに聴いたのは、既に「タイガー&ドラゴン」などがヒットした後のこと。うちのバンドのギタリスト氏(横浜出身)にベスト盤『OLDIES BUT GOODIES』を貸してもらったのが最初なので、ちょうど10年くらい前の事でした。僕は中央線沿線(といっても結構先の方)に当時も今も住んでいますが、同じくブルース文化のある横浜方面の音楽は、ロックンロール色が強い気がするからか、あるいは単なるライバル視からか、何となく敬遠していた気がします。アンテナが低いとともに狭い了見でした。

しかし「東洋一のサウンドマシーン」と自称するだけのことはあるその鉄壁のバンド・サウンドと、昭和の香りのするソング・ライティングには一発ではまってしまい(なんせ「ザ・ベストテン」で育った世代ですから…)、その借りものの『OLDIES BUT GOODIES』は当時の僕のココロのベストテン第1位を続けること数週間。以降素知らぬ顔してファンとなり、出るアルバムは全て聴いていて、いつの間にはiTunes内の曲数はバッパーズRCも抜いて、国内アーティスト最多になっています(しかしハマのギタリスト氏が全部貸してくれちゃうので、お金はほとんど使っていません、ホント申し訳ない…)。曲作りには多少やっつけ仕事っぽいものもありますが、ロックンロールから昭和歌謡からソウルからファンクからブルースからポップスからラテン(ブーガルーものをこんなにかっこよく演れるバンドは他にいません)からアジア系まで、何をやってもCKB色に染めてしまうバンドの技量は本当に見事だと思います。

数ある名曲の中でも、とびきりの個人的愛聴曲が、バンド結成前の横山剣さんソロ名義の「黒猫のファンク」。麦田のトンネルはどこにあるのかよく知らないけど、哀愁感漂うメロディの分厚いユニゾンコーラス、サビから戻ったヒラ歌のスペイシーな浮遊感、好きな人は思わずニヤニヤしちゃうもろP印のファンク・ナンバーです。ニャンニャン。僕が剣さんを知るはるか前、1995年に初出の『CRAZY KEN'S WORLD(狂剣的世界)』に収められておりました。このアルバムにはもう一曲、原田和典さんがジャック・マクダフの「Esperanto」にその下世話なメロディーをなぞらえた「中華街大作戦」という超名曲も。名盤です。


イーネッ!
 

posted by ac at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月29日

Twitter / パンチの効いたオウケストラ

orchestra on a punch.jpg

起きてる時間のほとんどが働いてるか泥酔してるか(!)なので、いろいろなところのTLとやらに全くついていけないのです。あちらこちらに不義理の上塗りを重ねる日々。どうもすみません。「ほろ酔い」で止めるということがどうにもできず、リビングに沈む毎日。翌朝に全く身に覚えのないツイートを発見して、赤くなったり青くなったりしています。

そんなアルコール漬けのアタマの中をこのところぐるんぐるんと回っているのが、パンチの効いたオウケストラの皆さんの「Twitter」という曲。冒頭のラップに続いて出てくるのは、ポップで切ないいいメロディですが、そこに贅沢にもこんなどうでもいい歌詞を乗せちゃう(ツイッターとはあんまり関係ないやね…笑)。かと思えば「消えてくさ 全部 大事なものまで もののはずみで消しちゃって…」などと本質的なセリフをさりげなくラップに織り込んでみたりして。幼な声のコーラスとホーン・セクションにマダムのギターも絶妙で、耳から離れてくれません。名曲なんだと思います。


河村要助氏の麗しきアート・ワークによる上掲のジャケットは、昨年12月に出されたアルバム『オウケストラ・オンナ・パンチ』。女3人寄れば姦しい、とは昔から言いますが、こちらはベテラン女性ミュージシャンがどーんと14人。この「パンチの効いたオウケストラ」、マダムギターこと長見順さん、ベースのかわいしのぶさん、ドラムのグレイスさんの3名からなるバンド「パンチの効いたブルース」の結成10周年を記念して、様々なジャンルの腕利き女性ミュージシャンを集めた管弦楽団だそうで。アルバム通して聴くと、すさまじい熟女パワー(失礼!)に頭がクラクラしますが、名演多数。女は強しです。
 
posted by ac at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月17日

Wrap Your Troubles In Dreams / Bogalusa

bogalusa.jpg

『TALKING ABOUT DIME』。このアルバムが出たのは2007年4月のことです。ボガルサなる人たちがどういう人かも何も知りませんでしたが、ヴィレッジ・バンガードで強力プッシュしていたこのアルバム、裏っ返して曲目見るとどれも好きな曲ばかり。「うちのバンドと守備範囲が近いなぁ…」と即買いました。聴いてみれば、安直カバーの僕らのバンドとは違い、確固たる個性を持った独自の音世界。よく練られたアレンジとオリジナルよりも濃いジャイヴ感覚に、少々嫉妬を覚えながらも惚れ込みました。近々ライブも聴きに行こうと思っていた矢先のその年の9月、ヴォーカル&ギターの藤岡テッシンさんが亡くなりました。自殺でした。デビュー・アルバムが発売されてわずか4ヶ月後のことです。

この「Wrap Your Troubles In Dream」は、ノベルティなジャイヴ曲がならぶそのデビュー・アルバムの最後にひっそりと収められていたナンバー。1931年に作られたポピュラー・ソングです。ビング・クロスビーフランク・シナトラジューン・クリスティなど、主に白人ジャズ歌手ですが、多くのシンガーに歌い継がれてきた美しいメロディを持つ名曲です。

憂鬱が君を 捕まえたなら 追い払うのさ ステキな夢で
雲の晴れるまで 君にできること 夢を見るのさ ステキな夢を
ふりだしに 戻される こともあるだろう だけど涙より 微笑を さあ顔上げて
雨の後には 虹を見るだろう 夢を見るのさ ステキな夢を

Myspaceミュージック で、 bogalusa に似ているアーティストをもっと探す


ほぼ原曲の意味どおりながら直訳でイメージを壊してしまうことなく、見事に日本語詞にしています。藤岡テッシンさんは長らく中央線沿線のストリートで演奏をしていたそうなので、僕も一度は通りかかったことがあったかもしれません。長い苦労の後ようやく出したCDでした。ルイ・ジョーダンスリム・ゲイラードキャブ・キャロウェイ。楽しい歌ばかり歌い続けていた彼を捕らえた憂鬱がどんなものであったのか、僕にはわかりません。夢では追い払えなかったのか。あるいはステキな夢を見すぎたのか。

posted by ac at 22:21| Comment(2) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月03日

可愛い眼 / ヘレン隅田

SingSingSing.jpg

何だか変な方向に進みつつあるような気もするけど、このところ気になっちゃってる曲がコレ。ヘレン隅田こと隅田寿美子さんの昭和9(1934)年のナンバー「可愛い眼」です。前回エントリーの「Sweet Sue, Just You」のいろいろなバージョンを探しているうちに辿り着いた昭和初期のボードビリアン、岸井明さんの「スーちゃん」が聴きたくて買った上掲のアルバム『シング・シング・シング〜昭和のジャズ・ソング名唱選』に収められていて、やられちゃいました。

この2枚組CD、2001年にビクターから出されたもので、1枚目が昭和3年〜15年までの戦前編。で、さすがに戦争中の録音はなく、2枚目は戦後編。戦前の物好き日本人が録音したジャズの真似事はどんなモンかと聴いてみたらば、これがなかなかの充実ぶり。少々驚きました。太平洋戦争を生き延びたヴィンテージ録音です。この「可愛い眼」の原曲は1925年の「Yes Sir, That's My Baby」。「Sweet Sue」同様にいろいろな人に歌い継がれているある種のスタンダード・ナンバーです。ウォルター・ドナルドソンさんという人とガス・カーンさんという人が作ったそうですが、誰だか知りません。

ヘレン隅田さんはカリフォルニア州生まれの日系2世。昭和ひと桁のジャズ・ブーム(?)の際に「本格的ジャズ・フィーリングを…」と招聘されたようです。ピアノも弾くしタップも踏む多芸多才な少女。1917年生まれだから、この「可愛い眼」は16だか17歳の時の録音です。他の録音を聴いてみるとかなりレンジが広いヘレン隅田さんですが、この曲ではずい分ドスの効いた低いキーで「やんやん♪」などと歌っちゃっておじさんやられちゃいます。はじけてる日本語詞は佐伯孝夫という方。演奏は「井田一郎とそのジャズ・バンド」。イントロのアレンジなど、結構印象的です。


16曲ほど録音して昭和12年にはアメリカに帰ってしまったというヘレン隅田さん。ご存命なら93歳です。

さて日本シリーズは佳境&苦況。何だか落ち着かないけど、土曜日はうちのバンドのライブです。四谷三丁目にお集まりください。

posted by ac at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月01日

あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。 / クレイジーケンバンド

CKBB.jpg

特にどなたからも祝福のメールなどいただいたワケではないけど、いやいやありがとうございます。我が中日ドラゴンズが4年ぶり8回目のリーグ優勝が本日決まりました。試合のない日の他力Vはちょっと地味だけど、144試合の死闘の成果であることには変わりはありません。よ。

さてCSに日本シリーズ。やれぇばできるよ、できるよやれば〜♪


ベイスターズには悪いけど…。気分いい曲。だね。
 
posted by ac at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月11日

Still Crazy For You / クレイジー・キャッツ & Youming

still crazy for you.jpg

大好きな人がまた亡くなってしまいました。こんな爺さんになりたいなぁ…と思ってた憧れの人、谷啓さん。享年78。残念です。中央大学スウィング・クリスタル・オーケストラにこの人あり、と言われたトロンボーンの名手。したまちコメディ映画際で「コメディ栄誉賞」を受けるのも間もなくだったのに。

2006年のナベプロ50周年企画「Still Crazy For You」で追悼させてください。何でユーミンなんだかよくわからないけど、僕が大人になってから買った唯一のCDシングル。当時既に鬼籍に入っていたハナ肇さん、安田伸さん、石橋エータローさんの音もサンプリングされています。


NHK「美の壺」は数少ない僕の視聴番組でした。草刈正雄に代わる前、高橋美鈴アナウンサーの頃。

エイメン。合掌。R.I.P. ガチョン…。
 
posted by ac at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月15日

Sea Of Love / The Honeydrippers

the honeydrippers.jpg

ロバート・プラント、ジミー・ペイジにジェフ・ベック。70年代ハード・ロックのファンの方々にはいずれも神様みたいな名前かと思いますが、僕の今の音楽生活には殆ど無縁の人です。が、よく考えたらこの人たちがいなければ僕は今頃ジャンプ・ブルースなんぞをやっていなかったかもしれません。

1984年、といったらわたくしうぶな17歳。ビートルズを経てストーンズにどっぷり、という頃です。サックス吹き見習いとしてジャズなんかもチラと齧ってみたりもしてましたが、今思えば殆ど何もわかっておりませんでした。あ、今もわかってねぇか…。後はロッキン・オンかなんかパラパラとめくって、ストーンズ以外にのめりこめるものを模索中、な17歳の音楽生活。ベスト・ヒット・USAで初めて聴いた、かどうかは忘れちゃいましたが、妙に琴線に触れたのがこのハニー・ドリッパーズの皆さんの「Sea Of Love」。でした。


なつかしいね。先日、中古屋で見かけて衝動買いして10数年ぶりに聴いたら、ゴテゴテと塗りたくったストリングスがちょっとハナにつきましたが、まぁいい曲です。このハニー・ドリッパーズは上記大御所3人衆に、元シックの名プロデューサー/ギタリスト、ナイル・ロジャースさんなんかを加えたシークレット・バンド。ま、金持ちのお遊びのようなものでしょうか。この「Sea Of Love」はもとはと言えばフィル・フィリップス&ザ・トワイライターズの1959年の曲。クッキー&ザ・カップケイクスの皆さんも演っておりました。

この曲に惹かれて当時買った上掲ジャケットのミニ・アルバムには、レイ・チャールズさんの「I Got A Woman」やらベン・E・キングさんの「Young Boy Blues」(この曲のリトル・バスターさんのがもう最高なのですよ)やら、ロイ・ブラウンさんの「(Good) Rockin' At The Midnight」など40年代〜60年までのオールデイズがずらり。ビートルズ/ストーンズ以前のポップ・ミュージックを全く聴いたことのなかった当時の僕の耳にはずい分新鮮に聴こえました。特に「Rockin' At The Midnight」の分厚いホーン・セクションにはやられちまいました。何年かのちにドラマー氏の持ってきたジャンプ音源からジャンプ/ジャイブを演るようになったのも、この時の洗礼があったからかもしれません。

しかしこのPV(↑)、当時はこのロバート・プラントをずい分なおっさんだと思って見ていた記憶がありますが、今こうしてみると若いじゃん。あたしがおっさんになったということですか…。


posted by ac at 23:40| Comment(2) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

夏に生まれた夏子さん / 長見順

oyazi.jpg

すみません。しばらく冬眠してました。

でも冬眠しながらも毎晩毎晩呑んじゃう。昨日はバンドのリハ。でもリハよりもそのあとの居酒屋が本番だったりします。一昨日は単身新宿しょんべん横丁(正式名称は思い出横丁ね)へ。「つるかめ食堂」前を素通りして目指したのは創業60年、うなぎ串焼きの「カブト」。と思ったら残念、満席でした。つるかめにするかやきとり「番番」まで足のばそうか、しばし迷いつつ未練たらたらもう一回りしてみたら、焼き台前に空席発生。するりとすべり込めました。天井からぶら下がる電球の傘にはうなぎを焼いた真っ黒な脂が層をなしてつららになってる昭和なお店。大将はじめ高齢者率高し。大ベテランの常連さん達と大将の丁々発止な会話がね、下手に寄席なんかにいるよりも断然面白い。人生は長く切ないものなのです。キンミヤ焼酎4杯呑んじゃった。ひれ焼き旨かったなぁ。お酒にもお店にも酔いました。なんだかこんがらがってます。

iPodの中の膨大な音源から、シャッフル・プレイで引っ張り出される一曲一曲。もちろんつまらない曲も沢山ありますけどね、最初にCD買ったときに気づかなかった名曲を発見したりすると、もうたまらなく嬉しくなっちゃう。新しいCDもいいけど、持ってる音源丁寧に聴いてけば、案外名曲があるもんなんだよね。といいつつも毎月CD何枚も買っちまうんだけど。

長見順さんの「夏に生まれた夏子さん」もそんな再発見掘り出し名曲。2003年のアルバム『OYAZI』の中から先週iPodが見つけてくれて、すっかりやられちまいました。いきなりココロのベストテン第1位だ。

昔「タツマキのジュン」今「マダム・ギター」。長見順姐さんは女性ブルース・ギタリストの第1人者、と括っちゃうにはあまりにも個性的なアーティスト。岡地さんの奥様でもあります。突飛な歌詞と指弾きギター。地声から裏声への切り替わりが危うくて、もうたまらなく人間臭くてグッときちゃう。でもってこの曲。間奏の狂おしいほど切ない「へぇ〜え〜」を聴くためだけでもアルバムを買う価値があるです。と言っちゃう。それに続く短いけどめちゃくちゃ渋いギター・ソロも。人生は長く切ないものなのです。木場の河本(上記ジャケット撮影現場!)にも行きたいなぁ。冷やし中華はまだまだ先か。なんだかこんがらがってます。


おやすみなさい。
posted by ac at 22:41| Comment(2) | TrackBack(1) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

Jardin D'Hiver / Henri Salvador

Henri_Salvador.jpg

フランスの至宝、アンリ・サルヴァドールさんがお亡くなりになりました。齢90の大往生です。昨年日本に来ていただいたときは、ツアーこそ最後かもしれないけどまだまだお元気で…と思っていただけに、とても残念です。

アルバムとしての完成度が滅茶苦茶高い2000年の大復活アルバム『CHAMBRE AVEC VUE』から。しみじみといい曲ばかりで今日はもうとても選べません。とりあえず冒頭の悲しみを湛えた一曲「Jardin D'Hiver」を。エイメン。
posted by ac at 23:37| Comment(2) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど / あがた森魚

Agata_Morio.jpg

突然ですが法学です。もとい邦楽です。前々からなんだか気になっていた人で、去年の秋にふとiTunesでダウン・ロードしてみた一曲。これが珍しくツボにはまりました。

日本の曲はどうも歌詞がリアルに頭に入ってきてしまうので、イメージが先行しちゃって音を純粋に楽しめないことが多々あります。そこいくと僕の英語力は高校生程度なので(ジョアンナ先生に教えてもらわなくちゃ…)、ソウル・ミュージックなんかを聴いてると「大体こんなこと歌ってるんだろうな」なんて寝ぼけたイメージで「あぁ、いい歌だなぁ」なんて思ってるわけです。勝手に感情移入しちゃう。正しい聴き方とは言えないとは思いますが、まぁ楽しいです。そうやって四半世紀も音楽を聴いているわけで。

あがた森魚さんはフォーク出身ながらアルゼンチンやドミニカの音楽をやってみたり、同じくワールド・ワイドな久保田麻琴さんと親交があったりで、要するにミュージック・マガジン的人物。このインパクトあるタイトルの2001年のアルバムは発売当時にもなんだかえらく気になったのだけど、レコ屋の邦楽売場に行く習慣がなかったもので買い逃していたもの。昨年のニュー・アルバム『TARUPHOLOGY』発売のニュースで思い出し、試しに一曲とダウン・ロードしてみたものです。以来子供も歌えるほどのへヴィ・ロテになりました。最近ようやくアルバムを購入。

小学校の実名の恩師に捧げられた曲だとか。そのタイトルほど強烈ではないイメージの膨らむ歌詞です。メロディも素晴らしく、邦楽もたまにはいいかなぁ…と酔ったいきおいでネタにしてみました。初恋っていいね。なんちって。

posted by ac at 23:01| Comment(2) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月09日

Mademoiselle / Henri Salvador

もっとも似つかわしくないところに行ってきました。東京ミッドタウン。酒臭い赤ら顔でふらふらと歩いているとそれだけで警備員につまみ出されちゃいそうな雰囲気ですけどね。でも行ってきましたよ、酒臭い赤ら顔でふらふらと。おとといの話。

しかしほとんど縁のなさそうなお店ばっかりですね。もちろん目的はお買い物でもお食事でもなくてライブですからいいんですけど。フランスの至宝、アンリ・サルヴァドールさんが、ご高齢にもかかわらず、この東京はビルボード・ライブまで飛行機ビューンと来てくれるっていうんじゃ、チャージが少々高くても、観に行かなければなりません。まず間違いなく最後の機会でしょうし…。

というわけでバンドのメンバーと一緒に行ってまいりました。どうせ中では飲み物めちゃくちゃ高いだろうからと、近くの大衆酒場(あのへんじゃあんまりないけど)でハマのJB氏と事前の仕込み。集合時間が少々早すぎたため、毎度のことながらブレーキ効かず、せっかくのライブを聴くには少々メートル上がりすぎの状態でしたが。

ビルボード・ライブはもちろん初めて。深いすり鉢状の客席で、某青山のお店なんかよりよっぽどゆったりした席の間隔がいいですね。まぁお値段だけのことはあるハコでした。僕らの席は一番安いカジュアル・エリア(なのにチャージが14,000円!)でステージを見下ろすようでしたけど、テーブル・サービスつかないのでウェイターの厳しい目もなし。持ち込みもできちゃいそうです。って実際しちゃったけど。高いチャージを払ってる割にはやってることは毎度せこいです。次回はシウマイ弁当持参でしょうか…。

御大登場前に3曲ほどインスト。ホルンの入った4ピースのホーン隊に、ドラム、ベース、ピアノ、ギター、キーボードからなるバックバンドです。もちろん達者なミュージシャン揃いのようですが、ちょっときれいにまとまりすぎて面白みにはかけるかなぁ、などと思っているところへアンリ・サルヴァドールさん登場。ステージ上がるちょっとした階段にも介添えが必要で「あらら、大丈夫かしら…」と思ったけど、歌い始めたら心配御無用。さすがにバンドを引っ張る、という感じこそないですが、声は出てるしステップ踏むしで、枯れた色気を振りまく90歳のちょい悪オヤジでした。粋です。

この「Mademoiselle」は、2000年のアルバム『CHAMBRE AVEC VUE』に収められていた曲。ジャンプ/ジャイブの歌モノにも通じる、味わいのある素敵な曲で、うちのバンドでも半分イロ物として片仮名フランス語でレパートリーにしていた曲。ステージ中盤で歌ってくれました。この曲のボーカルを担当しているうちのバンドのトランペット氏は「もう金輪際歌いません」とか…。

まだまだ演れそうなアンリさんですが、このツアーが引退公演だそうで。お歳を考えたらまぁしょうがないでしょうか。「40代で若手と呼ばれるのは、政治家とブルース・マンだけだ」というのは、某A型ドラマー氏の名言ですが、われわれもまだまだひよっこだなぁ、と感じた六本木の夜でありました。



posted by ac at 11:47| Comment(4) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月25日

Tu Sais Je Vais T'aimer / Henri Salvador ( duo avec Gilberto Gil )

生きてるだけでも凄いのに、なんと、素敵な新作を届けてくれました。驚きです。アンリ・サルヴァドールさん。1917年ってば大正6年生まれ、ですから今年90歳だとか。人間国宝、というかもっとワールド・ワイドですね。歌う世界遺産。かしらん。

そもそも僕が始めてアンリ・サルヴァドールさんを聴いたのが2000年のアルバム『CHAMBRE AVEC VUE(サルバドールからの手紙)』。このとき既に84歳。その当時から信じられない思いでした。でもそのアルバム、とーっても素晴らしいアルバムで、かなりの愛聴盤になりました。あげく「Mademoiselle」という曲を第二外国語担当氏の協力を得て、うちのバンドのレパートリーにしております。お世話になってます。

アンリ・サルヴァドールさんは南米フランス領ギアナ生まれで7歳の頃にパリに戻ったフランス人です。10台の頃から歌手・作曲家・ギタリスト・お笑い芸人として活躍してきたマルチなタレント。とってもお洒落な人ですよ。僕は昔から「ヨーロッパ的」なるものには全く興味がなかったんだけど、そもそもどうしてCDを手に取ったんだっけな。ミュージック・マガジンかなんかでよっぽどほめていたんでしょうか。いろんなことを忘れちまう。まだアンリさんの半分もいってないけど。ま、いいや。

さて、その新作『RÉVÉRENCE』。はるばるブラジルはリオ・デジャネイロまで出向き、名アレンジャーにしてチェロ奏者のジャキス・モレレンバウムをプロデューサーに録音されたアルバム。カエターノ・ヴェローゾさんも参加してます。で今宵の一曲はアルバムのラスト、ジルベルト・ジルさんとのデュエットによるこの曲「Tu Sais Je Vais T'aimer」。もともとはボサ・ノヴァの生みの親、アントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モラーエスによる1959年の名曲「Eu Sei Que Vou Te Amar」だとか。そのフランス語版。

邦題「あなたを愛してしまう」。しみじみと心に染み入るいい曲です。もう90だってのにまだまだ現役。色っぽいですね。ジルベルト・ジルさんのリスペクトに満ちたサポートも美しいバラッドです。バックのピアノもたまらなく切なく響きます。ブラボー。

しかし重ね重ね驚く90歳。僕もあと50年吹き続けたいとこですが…無理だよね、やっぱ。


henri salvador.jpg
posted by ac at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

遺憾に存じます / ハナ肇とクレイジー・キャッツ

てんやわんやですよ、年度末。花見もせねばなるまいし、忙しくってここの更新もままなりません。でもこの人のことは是非書いておきたいと思ったので。いつもと路線は違いますけど。

昨夜、親友の親父さんのお通夜の後、弔い酒中に知ったのが「戦後のジャイブ王」と勝手に呼ばせていただきます、植木等さんの訃報。

学生時代。部室に寝泊りできちゃうゆるゆるな大学だったので、しょっちゅう学内で明け方まで呑んだものです。BGMは大音量のクレイジー・キャッツ。ほとんど酩酊状態で、リズムにあわせて(ヘベレケなのであってなかったはずですが)一升瓶を割り箸で叩いてました。夜毎。他の部の人たちはずいぶん迷惑したろうと思うけど、異様なテンションの高さに恐れをなしてか、誰も文句を言いにこなかったなぁ。

学校出てから十余年。あんな馬鹿宴会こそやりませんが、クレイジーは今でも聴きます。ノスタルジイではなくて、その音楽を素晴らしいと思うから。青島幸雄さんによるジャイブ感覚あふれた素敵な歌詞はもちろんのこと、さらに素晴らしいのが作曲及び編曲の萩原哲晶さん。特にそのアレンジは最高です。ビッグ・バンドの分厚いサウンドに、三味線やら口笛をぶち込むアイディアの豊富さ。そして植木等さんの艶やかなボーカル。実はかなり上手い歌手ですよ。谷啓さんのナチュラル・ハイ・テナーもいいね。ユニゾン・パートをひとりオクターブ上で歌ってたりしてね。

「遺憾に存じます」はエイト・ビートのロックに挑戦した1965年の意欲作(!?)。イントロはビートルズの「抱きしめたい」のパロディです。バックもいつものビッグ・バンドではなくて、寺内タケシとブルー・ジーンズ。ズンドコ・ロックですが三味線エレキの弾きまりでシビレちゃう。迎え撃つ植木さんもいつもながら相当のハイ・テンション。最後はお約束のオチつきで。

その昔、どっかの催事場で「草花植木等即売会」という看板を見てとっても嬉しくなったことがあります。追悼多い年度末。合掌。



posted by ac at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。