男声ハード・クァルテットの最高峰、と言ってしまいます。低音主体の分厚いハーモニーの上に乗っかるトリプル・リードの肉弾戦。アラバマ出身高砂部屋のサイラス・スティール(元ブルージェイズ!)とジェスロ“ジェット”ブレッドソウのバリトンにウィリー“リトル・アックス”ブロードナックスのテナー。こうなるともう楽器なんて必要ありません、というのはそれだけ凄い歌い手揃いだからですね。どの曲聴いてもシャウト満載。熱い熱い!
全盛期の1952年の録音「Toll The Bell Easy」。トレイン・テンポとでも言いましょうか、速いテンポでけしかけるコーラス隊の上で、サイラス・スティールが殆ど雄叫び状態です。まさに雷鳴のごとくとどろくド迫力バリトン。映画だったら教会のステンド・グラスにヒビがはいり、天井からはほこりが落ちてくるところでしょうか。そして圧巻はベース・シンガーのアール・マローン(元ユタ・ジャズの“メイル・マン”ではありませんよ)。時に分厚いコーラス隊の一番下を支えているかと思えば、ダブル・ベースに変身してリズムを刻む。ピッキングも運指も下手な楽器より正確です。
2005年にようやくまとめてCD化されたヴィンテージ録音2枚組CD『HAPPY IN THE SERVICE OF THE LORD』から。英アクロバット・レーベルの偉業ですね。しかしこのテンションで全47曲。さすがに通しで聴くとかなり酔います疲れます。あ〜お茶を一杯ください…。
というところで、んでまず。

