2007年07月07日

O Bêbado e o Equilibrista / Elis Regina

elis_essa_mulher.jpg

たびたびコメントをくれるサクライ・ストーンさんがいつの間にかエリスのコミュに参加していたのを見つけ、なんとなく嬉しくなりました。エリスの数ある名曲の中でも最も好きなこの曲で一曲一献。いつもより少し濃い目のウィスキーで。

「酔っ払いと綱渡り芸人」。そもそもこの曲に心底やられてこのブラジルの大歌手、エリス・レジーナさんのファンになりました。イントロのサンフォーナ(アコーディオン)からしてただごとじゃない感じですが、歌に入るともうたまりません。素晴らしいメロディに凝ったアレンジ。でもあくまでも歌が主役。こんなに気持ちよく聴けてなおかつ心が動かされる曲は他に今思い当たりません。

36歳で急逝したエリス。残念ながら結果的に晩年となってしまった1979年の『ELIS, ESSA MULHER(或る女)』からの一曲。ジョアン・ボスコさんの作。名曲です。歌詞はもちろんポルトガル語なので聴いてもわからないのですが、酔っ払いと命がけの綱渡り芸人を政治家と民衆になぞらえて時の軍事政府を批判した曲、らしい。でも僕にはまったくラブ・ソングみたいに美しく聴こえます。

エリスは時には情感むき出しでトゥ・マッチに、時には職業歌手らしくクールに歌います。この不安定さがエリスの魅力。この曲はその両方の素晴らしさが出ているように聴こえます。

エリスの葬儀の際には誰が指揮するわけでもなく、集まった人々がこの曲を口にし、大合唱になったのだとか。その場にいて一緒に歌いたかった気がします。宵も更け、いささか酩酊中…。



posted by ac at 02:43| Comment(6) | TrackBack(0) | brasil | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
めっかっちゃった!!
誰にアピールすることもなく、ひっそりとエリス・レジーナを追いかけていたんですが…
ワタクシは純粋に彼女の声に惹かれましたね。
タマランチ
Posted by サクライ・ストーン at 2007年07月07日 10:28

見つけちゃいました。お仲間ができて嬉しいです。
最近、エリスの再発が廉価版でいっぱい出てます。どうぞずぶずぶと深みにはまってください。ませ。
『ELIS, ESSA MULHER』は廉価版ではありませんが、ビクターの「ロック名盤復刻(!)紙ジャケ・コレクション第3弾」なるシリーズで出てると思いますので是非。ほんとに名盤ですよ。
Posted by ac at 2007年07月07日 21:25
動画ありました
http://www.youtube.com/watch?v=6kVBqefGcf4&mode=related&search=
なるほど、メロディも歌唱もいいですね

一昨日ラジオから「なんか引っかかる女性の歌声が」…と思ったらエリスでした。
やっぱり声が好きですねぇ
Posted by サクライ・ストーン at 2007年07月09日 19:02
 
実はエリスのDVDは何本か持っているため、youtube検索は忘れておりました。初めてみる映像。一番好きな曲ですから…感動的です。ありがと。
声ももちろん最大の魅力ですが、書籍「台風エリス」を読むと、彼女の複雑な内面が見えてますますはまります。機会があれば是非お読みください。貸出可です。
Posted by ac at 2007年07月09日 21:07
DVDだけじゃなく本までも!さすがです。
 >複雑な内面が見えてますます、、、
気になる…
あぁ、いかんいかん。読んだら最後、アルバム買い揃えたくなっちゃうじゃないですか。ここ数年、CD減らし運動実施中なのに。
1200枚用CDラックの収納をキープするため、買った分だけ売ってるんですが、もう売りたいCDがなくなりつつあり…かれこれ500枚近く売ったので。
ガマン汁だけ出しておきます。
Posted by サクライ・ストーン at 2007年07月10日 19:37
 
ガマンは身体に毒です。
フラッシュのCDソフトケースにすればラックを増やさず3600枚までいけますよ〜。
Posted by ac at 2007年07月10日 23:07
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