2016年01月05日

St. Louis Blues / Natalie Cole

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毎度遅ればせながらですが、みなさまあけましておめでとうございます。今年はいい天気の暖かなお正月でしたね。僕は例年どおり2日からしっかりお仕事でしたが、今日は正月2日目のお休み。12時からの新宿西口での市民連合さんの街宣に参加し、中野晃一さんや内田樹さんや香山リカさんの素晴らしいスピーチを聴き、消えかけていたハートに再び火をつけてまいりました。今年は参院選です。

元旦はと言えば、こちらも例年どおり自転車で近所の初日の出スポットで美しい御来光を拝んだ後、1日しかない正月休みをしっかりと寿ごうと朝からせっせと呑んでおりましたが、翌日にそなえてもう寝ようかという薄れつつある意識を叩き起こしたのが、ナタリー・コールさんの訃報でした。2015年12月31日逝去。65歳。残念なことです。いまさらブログで追悼なんてSNSの世界じゃすっかり乗り遅れだけど、いいんだ、オレはオレの時間軸で書きます。

御多分に漏れず(?)、僕は彼女のことを単なる「ナット・キング・コールさんの娘」としてしか意識をしていませんでした。親父さんはうちのバンドでも何曲かカバーをしている大好きなシンガーなので気になる存在ではありましたが、彼女のソウル・シンガーあるいはジャズ・シンガーというよりは、ポピュラー・シンガー的なアプローチにはほとんど興味はなかったのです。ただ、一曲だけ、ほんとに一曲だけですが、ぶちのめされたパフォーマンスがありました。ブルース生誕100年を記念した「イヤー・オブ・ザ・ブルース」の締めくくりとして2003年に開催されたオール・スター・コンサートを、マーティン・スコセッシ監督が撮った映画『LIGHTNING IN A BOTTLE』での一曲「St. Louis Blues」です。W.C.ハンディさんが作ったこの世界最古のブルース・ナンバーとも言われる超有名曲を、この錚々たるメンバーの中で選曲した彼女には敬意を表したいと思います。ソロモン・バークさんやらB.B.キングさんやら、その他のグレイツをお目当てに観に行った映画ですが、その後に買ったDVDで一番観ているのはこの曲のチャプターかもしれません。ポピュラー・シンガーとしての気品をかなぐり捨て、その美貌が歪むのも厭わずシャウトする、ブルース・シンガーとしてのナタリー・コールさんが観られます。これは彼女の本質ではないと思いますが、そのDNAに刻まれていたものが、この大舞台で発現してしまったものかもしれません。エイメン。

僕は聴かず嫌いだったようなので、きちんと残した録音をひとつひとつ丁寧に聴いてみれば、きっと「St. Louis Blues」に匹敵する僕の魂に激しく響く作品に巡り合えるのだろうと思います。そんな作業をしてみようかと思う2016年新春。



posted by ac at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | blues | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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