2015年07月12日

The St. Vitus Dance / Horace Silver Trio

blowin'_the_blues_away.jpg

Apple Musicなるサービスが始まっていますね。月額わずか980円でiTunes Storeに公開されている数百万曲が全て聴き放題だなどと言うのですよ。本当にありがたい時代だとも思いますが(まだ使ってないけど…)、もしもほんとにそれだけで何でも聴けるというのなら、高校生のころから現在に至るまで、毎月数千円から数万円をCDやLPの購入のために費やしていた僕の人生はなんだったのかなぁ…と複雑な気持ちも。

高校生の頃、都立のくせに校舎が大学の敷地内にあったので学食が利用できました。もう細かい値段は忘れちゃったけど、一番安いカレーが200円くらいだったかなぁ。なので、母親が忙しい、というか面倒くさい日は「今日は学食で食べてね」と何百円かのお金を渡されていました。まぁ若いので当然腹は減るワケですが、そこをグッと我慢して、学校前のパン屋の玉子ドーナツ50円也でなんとかやり過ごし、何日もかけて貯めた千円札を握りしめて下北沢のレコファン(中古レコ屋ね)へ。隅から隅まで吟味した上で(まぁそんなに回転よくないのでほとんどが「知った顔」でしたが)、1時間も悩んだ上で有り金はたいてLP1枚購入、などという学生時代でした。まっすぐ家に帰ってね(残金ないからね…)ステレオセットと対座して最低でも裏表2回ずつ。もちろんハズレもいっぱいあったワケですが、1回聴いただけで「ハズレ」なんて判断は悔しくてできなかったのですよ。

子どもの小遣いにも満たない980円で数百万曲聴き放題。いやそれ以前にYouTubeで何でも聴けちゃう時代。昭和の高校生からしたらまったく羨ましいとも思うけど、なんか、音楽ってのはそういうもんじゃないだろう! とも思うこの頃。骨身を削って演奏された音楽にはきちんとそれ相応の身銭を払って聴こうよと(悔しいんだね…)。ライブに行く、音楽ソフトを買う。みんな飯を喰うにはお金を払うでしょ。

今じゃあんまり聴かなくなっちゃったけど、ブルーノートの数々のアルバムは、なけなしの小遣いでせっせと集めたものです。ホレス・シルバーさんの『BLOWINl' THE BLUEA AWAY』には何度ステレオセットの前で正座したことか…(笑)。「Peace」に続き、大好きな「The St. Vitus Dance」を。こんなエキゾティックなメロディを書かせたら天下一品のホレス・シルバーさん。アーティストには、きちんとお金を払ってEPなりLPなりCDなりを買い集めることこそがリスペクトだと思いますが…、時代が違うのか…。


 
posted by ac at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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