2007年04月10日

The Feeling Is Right / Clarence Carter

clarence carter.jpg

気分のいい休日。なのでこんな曲。

近所を流れる野川沿いに「俺のベンチ」があります。このブログでは1人称は「僕」にしておりますが、「僕のベンチ」じゃカッコつかないので「俺のベンチ」。つっても、僕がその年間維持管理費数千円也を払ってるわけじゃありません。ただの公共のベンチ。なので、仮に誰かが座っていてもじっと黙って立ち去ってくれるのを待つしかないのですが、春から秋まで、音楽聴きながら、文庫本読みながら、陽に灼かれながら、缶ビールを飲みながら、毎年数十時間を過ごすベンチ。川面を渡る風が涼しく、目の前に広がる草むらの緑眩しい素敵なベンチ。飲んだビールが5万缶。

で今日は今年初めてのベンチ・ホリディ。半年間のご無沙汰でしたがけなげに待っててくれました。座り心地も寝心地も素晴らしく、午前中からしばしうとうと。その後、ほろ酔い気分でふらふら野川を自転車で下ってきました(良い子はまねしちゃいけません)。

「菜の花が好き」などと言うと、日ごろの僕の生活パターンを知る皆さんからは「いいねぇ、おひたし。熱燗できゅっとさ…」などと返ってきそうですがそうではなく。酔いどれ中年男がこんなことを言うのも憚られるのですが、菜の花を眺めるのが好きです。野川をふらふら下ってみたら調布の辺りは両岸一面菜の花。先日は菜の花を見にわざわざディープ千葉まで内房阿房列車で出かけたのですが、こんな近くにこんなに沢山の菜の花があったとは。気分のいい休日。

「カモが好き」などと言うと、日ごろの僕の生活パターンを知る皆さんからは「いいねぇ、カモ鍋。熱燗できゅっとさ…」などと返ってきそうですがそうではなく。今日の野川は常連のカルガモだけではなく、コガモがいっぱいいました。コガモと言ってもカモの子供じゃぁありません。目の周りが鮮やかな緑の小型の可愛らしいカモ。さらには碧く輝くカワセミまで見られて、気分のいい休日。

よくある日記風ブログになってしまいましたが、自転車乗りながらiPodで聴いていた(良い子はまねしちゃいけません)のが、シャッフルなのに何故かよくかかるクラレンス・カーターさんの曲。「The Feeling Is Right」はまさに気分にぴったりの曲でした。

盲目のソウル・シンガー。黒メガネにギターを抱えた姿はもろにブルース・マンですが、れっきとしたディープ・ソウル歌手。太く朗々と歌う、ちょっと聴くとバラーディアー・タイプの個性的な声。とっつきにくい感もありますが、聴き込むとその深いソウルに病みつきになる独特のシンガーです。60年代末のアトランティック・レコードによるマッスル・ショールズはフェイム・スタジオ録音の一連の作品が最高。

「I'd Rather Go Blind」や「I Can't See Myself」のようなディープなバラッドも抜群なのですが、何といってもその個性が活きるのがウォーキング・テンポのミディアム・ナンバー。「Slip Away」を皮切りに、オーティスのバラッド「Think About It」のミディアム・テンポへの改編ヴァージョン、悲しげな表情がたまらない「Too Weak To Fight」にイントロのホーンから涙が出そうになる「Let Me Comfort You」。さらには直球タイトルの「Soul Deep」に「I Can't Leave Your Love Alone」に、このいかにも気分のいい「The Feeling Is Right」。ミディアム・ナンバーでこれほどの打率を誇るのはクラレンス・カーターしかいないでしょう。

明るい曲から悲しい曲まで、テーマはいろいろですが、やっぱりこのテンポには明るい歌詞が似合うかな。途中で打ち鳴らされるティンパニも楽しいこの「The Feeling Is Right」はこのテンポにはうってつけの曲。ゆるゆるリズムでもしっかり気持ちいいグルーブを生み出すバック・ミュージシャンのフェイム・ギャングの皆さんも最高。

ちょっと調子に乗りすぎて帰りはバテバテになりましたが、明るいミディアム・ソウル・ナンバーがぴったりの休日。疲れた身体にビールがまた旨いです。


posted by ac at 19:13| Comment(5) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「俺のベンチ」いいっすねぇ〜
トンチがきいてます。
キンクスの詩の世界のような「俺のベンチ」話、面白かったです。

定型文を繰り返すパターン、僕もmixi日記でやったことありますが、同じ発想をする人が身近にいるなんてと感激致しましたYO

クラレンス・カーターの「I'd Rather Go Blind」は、Soulを聴いて初めてグッと突き刺さった曲。いわば、ロストバージンナンバーだったので、思わず書き込んじゃいました。
この曲が収録された『The Dynamic』は、長い間CDが廃盤になっていたんですが、先日再発されたアトランティックの名盤群の中に入っていたので、このブログをきっかけに買おうと決意しました。
あざーす
Posted by サクライ・ストーン at 2007年04月11日 11:33
当たり前田のクラカー
Posted by ジュンイチ・ブラウン at 2007年04月12日 08:41
クラタっていたな。
Posted by yamayat at 2007年04月12日 22:27
昨日は行けなくてすみません。ちょっとお疲れモードで死んでました。
中国の天安門で人だかりがあり、なんだ〜と思っていくとふつうの黒人が記念撮影してました。まだまだ中国では黒人が珍しいみたいです。SOUL,JAZZも一部の人間しか聞いてないみたいです。
Posted by ぷっしゅ〜 at 2007年04月16日 13:27
みなさまコメントありがとうございます。ふと気がつくと皆さんS大の方々じゃあないですか。何故か僕以外…。
クラカーのアトランティックの4枚は全部外れなしですよ、サクライ・ストーンさん。でもやっぱり『THE DYNAMIC』が一番アタリかな…。
Posted by ac at 2007年04月16日 18:21
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