2013年07月18日

Wanted: Lover (No Experience Necessary) / James Govan

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「恋人募集、経験不問」。ジェイムス・ゴヴァンさんのこの曲を初めて聴いたのはもう20年以上も前のことでした。渋谷の某レコード店が次々と出していた、ソウルのシングル・オンリーばかり集めた海賊版LPの中の一枚『THE FAME SOUND』にひっそりと収められていた曲です。クラレンス・カーターさんキャンディ・ステイトンさんジミー・ヒューズさんのフェイム録音を集めた名盤で(違法ですが…)、当時はほんとによく聴きました。ビッグ・ネーム(あくまでもディープ・ソウル界での話です)に紛れてディープな歌声のシャウトを聴かせてくれていたのがジェイムス・ゴヴァンさん、聞いたこともない名前でしたが、強烈に心に焼き付けられました。

フェイムではシングル2枚を出したのみのジェイムス・ゴヴァンさんですが、なんと未発表曲を12曲(!)も加えて当時の録音がCD化されたのです。『WANTED: THE FAME RECORDINGS』、またもやKENTのナイスなお仕事。待ちに待った国内盤(解説翻訳は新井崇嗣さん!)を手に入れたのは一昨日、以来碁盤祭り開催中です。

フェイムと言えば、この駄ブログを熱心に読んでいる方にはおなじみの、アラバマはマッスル・ショールズにあるレコード・レーベルにしてレコーディング・スタジオ。個人的には最も好きな「音」がここにありました。この「Wanted: Lover」は、ウィリー・ハイタワーさんの「Walk A Mile In My Shoes」スペンサー・ウィギンスさん「Love Attack」、クラレンス・カーターさんの「Tell Daddy」と並ぶフェイム・ジャンプの最高峰。というのは昔から知っていましたが、今回聴いてたまげたのが、未発表曲の質の高さ。ジョージ・ジャクソンさんのペンによる名曲群から、ボブ・ディラン他のカヴァーまで、捨て曲は一曲もありません。なぜこの素晴らしい録音が倉庫に眠っていなければならなかったのか…? と思わせる曲ばかり。本年度の個人的リイシュー大賞は決まってしまいました。

Teacherこと高橋誠さんによれば、彼はまだメンフィスのビールストリートで歌っているんだとか(涙)。このリイシューをきっかけに新録→ブレイク→初来日という夢を描いているのは僕だけではないと思います。


さて今週末は参院選。これまで選挙では最も信頼できると思える候補者に投票してきましたが(当然のことながら)、今回ばかりは自分の票を死票にしたくなく、人生初の戦略的投票を検討中。あいつらに勝たせるわけにはいきません。いや勝っちゃうんだろうけど、対抗勢力を一人でも送り込まなければいけないのです。いやそれはともかく、今週末はみなさんとにかく投票所へ!

posted by ac at 21:04| Comment(4) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
acさん、お久しぶりです。
ジェイムス・ゴヴァンさん、良いですねえ。
「フェイム・ジャンプの最高峰」なんですか?
知らんかった。
これから、もっと攻めようっと。 (笑)
これほどの実力者が未だストリートで歌っているとは、、、 (涙)
ミュージシャンという稼業は過酷でありますなあ。
ではでは。
Posted by nanmo2 at 2013年07月18日 21:24

nanmo2さん
コメントありがとうございます。
フェイム・ジャンプの最高峰、というのは個人的評価で、みなさんが認めてくれるかどうかはわかりません。でもこのグルーヴ感。素晴らしいと思うのです。CD是非!
Posted by ac at 2013年07月18日 23:32
まいどです。20数年前、違法と知りながらも、アノLPで聴くしか術が無かったですよね。海賊盤は嫌いでしたが、Vivid盤で聴けないシングルを綴ったFameは別でした。
そして今、まさかのジェイムス・ゴヴァン単独盤。Kentには足向けて寝れませんね〜
Posted by ezee at 2013年07月20日 23:27
ezeeさん。コメントありがとうございます。
いや、本当に当時はあのLPか、シングルいくしかなかった訳で…、違法とは知りつつ密かに感謝していました。それに比べりゃいい時代になったものです。しかし、欲は尽きないもので、チェス所有のフェイム録音も早く〜!などと思ってしまいます。
Posted by ac at 2013年07月21日 05:27
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