2012年11月19日

She's Gone Again / Charles Brown

So Goes Love.jpg

なんてかっこいいジャケットなんだろう、と惚れぼれしちまうのは西海岸の伊達男、チャールズ・ブラウンさん。この凛々しい姿はなんと76歳の時のもの。枯れた味わいのかっこいい爺さんになっていましたが、1998年のこのアルバム『SO GOES LOVE』が生前ラストの作品となりました。1940年代のスリー・ブレイザーズでのデビューから半世紀以上、自らのスタイルを守り切った偉大なるシンガー/ピアニストです。

週末に、Hata_Boneさんと2人で、内田百間先生(ケンの字はホントは門構えに月ね)の生まれ故郷である岡山まで、阿房列車を出してきたのです。2月に亡くなったギタリスト氏の仏前へのお焼香と、身体を悪くし故郷に帰っているドラマー氏のお見舞いのため。用事があるのは本来阿房列車の精神に反しますが、先生の故郷に免じて勝手に許してもらうことにします。その2人、今まで一緒に演った中でも最高のブルース・ギタリストで、最高のファンキー・ドラマーでした。死んでしまったものは残念ながら元には戻りませんが(合掌…)、ドラマー氏は思っていたよりも元気そうになっていて一安心。今はドラムは叩いていないものの、かっこいい爺さんになっておりました。お互いそんな歳になったんだなぁとしみじみ思い、一晩のみの禁酒解除をしてもらい再会の宴。素敵な岡山の夜でした。ギタリスト氏の弟さん(こちらもスーパー・ギタリスト)には、車で百間先生の生家跡を探してもらったり、渋いブルース・バーに案内してもらったり、何から何までお世話になりました。この場を借りて御礼。音楽とお酒は人と人とを繋いでくれます。

「チャールズ・ブラウン・マナー」という言葉があります。甘め、もしくはちょい暗めのゆったりとしたブルースやバラッドのピアノ弾き語り。偉大なるサム・クックさんレイ・チャールズさんにも多大なる影響を与えたのです。40年代〜50年代初頭に大当たりしたこのスタイル、当然のことながら、ロックン・ロールの台頭などによりあっという間に廃れてしまいます。チャールズ・ブラウンさんにとっては長く不遇の時代が続いたと思いますが、彼は決してスタイルを変えませんでした。そして、風雪を耐え、錆もまた味に。見事に復活した90年代、晩年こそが彼の最盛期だったと僕は思います。最後の最後まで変わらなかった真のスタイリストでした。同じくスタイリストであった岡山のドラマー氏とも、死ぬまでに一度、一緒に演りたいのです。


10年ほどの行方不明期間を経て突然僕らの前に帰ってきた元あばずれ(褒め言葉だぜ)が、また音信不通になっています。She's Gone Again? 無事ならいいけど… 心配してるんだ。
 
posted by ac at 22:04| Comment(1) | TrackBack(0) | jump & jive | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
出てきました。生きてました。まったく心配させやがる。
 
Posted by ac at 2012年11月21日 15:01
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