2012年08月21日

Wreckless Love / Alicia Keys

as i am.jpg

僕が『ブラック・ミュージック・リビュー(bmr)』という雑誌を毎号買っていたのは1990年頃から2005年まででした。昔は唯一の黒人音楽専門誌(なんせ前身はブルース専門誌『ザ・ブルース』)ということで、貪るように隅から隅まで読んだものですが、1994年に『ブルース&ソウル・レコーズ(BSR)』が季刊誌として創刊され(その後隔月刊誌に)、我が愛する「流行りじゃない」ブルースやオールド・ソウル関係の記事は、徐々にBSRに追いやられるように移っていき、bmrに読むべきページは減っていきます。90年代R&Bは当時一応聴いていたし、現役感のあるベテラン勢も頑張っていたこともあり、毎号惰性で買い続けてはいましたが、全く聴かないヒップホップ系の記事は増え続けるし、肝心のCDレビューも「○曲目は○○のプロデュース、○曲目のリズムトラックは○○制作で…」みたいな、内容の良し悪しが全くわからない情報ばかりになっていき、というか、まぁ要するについて行けなくなっちまったわけです。そのうちに渡辺祐さんの連載「20世紀FUNKY世界遺産」くらいしか読んでいない自分に気づき購読をやめたワケですが、思えばそれが現在進行形の音楽との決別でもありました。

アリシア・キーズさん(と呼ぶには年下すぎる気がしますが)は、僕がついて行けなくなっちまった頃にメキメキと出てきた人なので、実は当時はきちんと聴いたことがありませんでした。でも中古屋でただ安いからという理由で300円くらいで買った『THE DIARY OF ALICIA KEYS』「If I Ain't Got You」を聴いておっさんやられちまったのです。確かに「どこがいいのかさっぱりわからん」という曲も少なくはないのですが、一部のストレートなバラッドならなんとかついて行ける訳です。でもって味をしめてまたも300円位で買った2007年の『AS I AM』。ここでも一曲見つけたのが「Wreckless Love」。向う見ずなクレイジーな愛の歌。擦り切れそうな「baby let's go!」の声におっさん胸をかきむしられるのです。


かといって今さらついていこうとは思わない今のシーン。さっぱりわからないのです。そしてbmrは昨年休刊してしまいました。時代遅れのはずのBSRが隔月刊ながらも生き残っているのは、紙媒体を支えているのがおっさんたちだからなんだな。


posted by ac at 15:23| Comment(2) | TrackBack(0) | R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久です
BMR休刊は時代の流れを感じましたね。末期は完全、オッサン無視に近かったですからね〜
でも最後まで買ってましたヨ 
現行R&Bでも、キーシャ・コールの傑作「LOVE」とか見た目Hip Hopでもソウルと並列で聴けるのもあったりで、その辺の情報は拾えたから。。
アリシアはソウルっすね〜〜
Posted by ezee イージー at 2012年08月22日 21:35
コメントありがとうございます。
最後まで買っていたとはあっぱれです。
キーシャ・コールっすね。今度聴いてみます。
Posted by ac at 2012年08月22日 21:53
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