2006年11月14日

Rock Me (All Nite Long) / Gerald Levert

groove_on.jpg

エイメン。

この人とこの人の曲についてはそのうちここに書こうと思っていましたが、まさか追悼稿になるとは。残念でなりません…。11月10日、心臓発作のためオハイオ州クリーブランドの自宅で亡くなりました。享年40歳。僕と同世代です。今日の昼、遅ればせながらネットで知りました。彼の死を知らせる画面を見つめ、しばし茫然としました。

森のクマちゃん、愛すべき歌バカ。ヒップ・ホップ隆盛のブラック・ミュージック界で、力あるシンガーが皆アルバムすら出せなくなっているなかを孤軍奮闘。僕の中では最後の現役感のあるソウル・シンガーでした。

ジェラルド・リヴァートはご存じのとおりオージェイズのリード・シンガー、エディ・リヴァートの息子。親父そっくりの迫力溢れるバリトンです。弟ショーンを含む3人組グループ、Levertでデビューし、その後ソロとして派手さはないけど着実な仕事をしておりました。97年にはキース・スウェット、ジョニー・ギルと歌バカ3人でLSGを結成、アルバム『LSG』は結構ヒットしました。強力個性派ヴォーカリストが3人集まった上に、ジェラルドとキース・スウェットが書く曲は粒ぞろいで、話題性もさることながら内容的にも90年代屈指の名盤だと思っております。2匹目のドジョウを狙った『LSG2』は少々こけたようですが。その後、SもGもメジャーからそっぽを向かれたままの中、L一人着実にアルバムを出し続けていました。

2004年に話題になった映画『永遠のモータウン』で元気な彼の姿が見られます。冒頭からフォー・トップスの「Reach Out I'll Be There」でリーヴァイ・スタブスになりきってはじけているのは、まだまだ若い、というか子供っぽい笑顔のジェラルドです。

好きな曲が沢山あります。彼らしい実直な歌詞の「Men Like Us」、メアリー・Jと豪華デュエットでのボビー・ウーマックのカバー「That's The Way I Feel About You」、ケリー・プライスとのヘビー級対決「It Hurts Too Much To Say」、哀愁溢れるバラッド「Don't Take It Away」、リバート名義の「Whole Scenario」、そしてLSG名義の名曲の数々。でも一番好きなのは彼との出会いでもあった94年のソロ2作目『GROOVE ON』収録のバラッド「Rock Me (All Nite Long)」。若い時にロックと決別してからはリアル・タイムの音楽は殆ど聴いてはいなかったのですが、この曲に感動して90年代R&Bを聴くようになりました。「Absolutely positively, Girl I love you please don't doubt me, Take me in your arms and rock me all nite long」と歌いこむサビのフレーズがたまりません。

彼の作品はそれ以来ずっと追いかけてきていたのですが、実は白状するとオリジナル・アルバムとしては最新作の04年の『DO I SPEAKE FOR WORLD』と05年のベスト版『VOICES』は手に入れていません。今思えば取り返しのつかないことをしてしまった気分です。嗚呼。



posted by ac at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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