2010年11月03日

可愛い眼 / ヘレン隅田

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何だか変な方向に進みつつあるような気もするけど、このところ気になっちゃってる曲がコレ。ヘレン隅田こと隅田寿美子さんの昭和9(1934)年のナンバー「可愛い眼」です。前回エントリーの「Sweet Sue, Just You」のいろいろなバージョンを探しているうちに辿り着いた昭和初期のボードビリアン、岸井明さんの「スーちゃん」が聴きたくて買った上掲のアルバム『シング・シング・シング〜昭和のジャズ・ソング名唱選』に収められていて、やられちゃいました。

この2枚組CD、2001年にビクターから出されたもので、1枚目が昭和3年〜15年までの戦前編。で、さすがに戦争中の録音はなく、2枚目は戦後編。戦前の物好き日本人が録音したジャズの真似事はどんなモンかと聴いてみたらば、これがなかなかの充実ぶり。少々驚きました。太平洋戦争を生き延びたヴィンテージ録音です。この「可愛い眼」の原曲は1925年の「Yes Sir, That's My Baby」。「Sweet Sue」同様にいろいろな人に歌い継がれているある種のスタンダード・ナンバーです。ウォルター・ドナルドソンさんという人とガス・カーンさんという人が作ったそうですが、誰だか知りません。

ヘレン隅田さんはカリフォルニア州生まれの日系2世。昭和ひと桁のジャズ・ブーム(?)の際に「本格的ジャズ・フィーリングを…」と招聘されたようです。ピアノも弾くしタップも踏む多芸多才な少女。1917年生まれだから、この「可愛い眼」は16だか17歳の時の録音です。他の録音を聴いてみるとかなりレンジが広いヘレン隅田さんですが、この曲ではずい分ドスの効いた低いキーで「やんやん♪」などと歌っちゃっておじさんやられちゃいます。はじけてる日本語詞は佐伯孝夫という方。演奏は「井田一郎とそのジャズ・バンド」。イントロのアレンジなど、結構印象的です。


16曲ほど録音して昭和12年にはアメリカに帰ってしまったというヘレン隅田さん。ご存命なら93歳です。

さて日本シリーズは佳境&苦況。何だか落ち着かないけど、土曜日はうちのバンドのライブです。四谷三丁目にお集まりください。

posted by ac at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | others | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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