2010年07月26日

This Love Is Gonna Be True / Spencer Wiggins

Feed The Flame.jpg

「生きててよかった…」とでもいうんでしょうか。スペンサー・ウィギンスさんの幻のFAME録音がついについにCD化されました。『FEED THE FLAME : FAME & XL RECORDINGS』。意固地に権利を抱え込んでいたフェイムのリック・ホールさんを口説き落とした英KENTさんの偉業であります。しばらく前から輸入盤は入ってきてたけど、我慢に我慢を重ねた上で、少し値段も高い鈴木御大の渾身解説付を購入。ま、それだけ期待していたワケですが、当たり前ながら期待を全く裏切らない内容。これが出ると決まった時点で、今年のリイシュー大賞は既に決定しておりました。

以前にここに書いた最高傑作「I'd Rather Go Blind」もようやくめでたく初CD化。素晴らしい音質で手軽に聴けるようになりました。既にCD化されてる曲もさすがにあるけど、未発表曲がなんと11曲。未発表といえばリリースが見送られた残りカスのようなものが普通だけど、この人の場合、凡打の少なさは超人的。いずれも普通のソウル・シンガーだったら傑作に数えられるような出来になっています。

長年彼のことを聴き続けてきて、今にして初めて聴ける曲のあることの幸せ。鈴木サン絶賛の1曲目のタイロン・デイヴィス調「I'm At The Breaking Point」も傑作だと思いますが、まだ何十回も聴いたわけではない中、僕の耳に残ったのは3曲目の「This Love Is Gonna Be True」。軽快なミディアムのバックにスペンサーの熱唱が爆発するナンバー。キーがちょっと高すぎるような気がしても、余裕で歌いきっちゃう。どんなに上にあがっても決して細くなったりしない、しなやかでいて強靭な喉です。いやいい曲だなぁと思ったら、スペンサーも愛したジョージ・ジャクソンさんのペンでした。

中身は当然すばらしいこのアルバム、感涙モノは上掲のジャケットです。フランシス・ウルフもかくやという、音が飛び出してきそうなスタジオでのモノクロ・フォト。最初ネットで見たときは「絶対合成だろ」と思っちゃいました。なんせ我々は長い間、スペンサーといえばヴィヴィッド盤のジャケットになった、たった1枚のパッとしない(失礼!)写真しか拝んだことがなかったのですから…。こんな絵に描いたような写真なんて、存在するワケないと。でもCD買ってみたらライナー・ノーツに同じ衣装の写真が多数。合成だと思った我がひねくれた性格を恥じつつ、この襟のでかいジャケット欲しいなぁ、と…。




posted by ac at 21:10| Comment(2) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
各方面で絶賛されてますね〜 acさんの熱いレヴューを見て、早く買わなければと焦ってきました。これでFameの海賊盤LPともオサラバっすな。
Posted by ezee at 2010年07月29日 01:03
 
ezeeさま
こんなに充実したリイシューも久しぶりなものでレヴューも少々熱くなりました。海賊盤に収められてたシングル曲ももちろん素晴らしいですが、未発表作も引けをとりません。是非早期購入をお勧めします。よ。
Posted by ac at 2010年07月31日 10:18
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