2008年08月24日

I Can't Stand The Rain / Ann Peebles

i_can't_stand_the_rain.jpg

日曜日。東京では朝から冷たい雨が降っています。もう夏は終わっちまったのか、ってなセミも鳴かない昨日今日。昨晩はまだ8月というのに早くも熱燗をいただいてしまいました。嬉しいような寂しいような。

という訳で、どこにも出かける気にならず、真昼間っから恨めしく窓の外をながめつつ雨の日ソングの決定版を。安直だけど。

「雨の音が我慢できないの、あいつのことを思い出すから」、などと書くとなんだか陳腐な演歌みたいですが(僕の訳詞がマズいのね)、1974年にメンフィスはハイ・レコードから出た「I Can't Stand The Rain」は間違いなく名曲です。かのジョン・レノンさんもそう申しておりました。歌うはジャケットの横顔も麗しいアン・ピーブルズさん。彼女には「99 pounds」って曲もありますが、これが実際この人の体重だそうです。ってことは約45キロ。しかし声の方はか細い身体に似つかわしくないパワフルなもの。「I Pity The Fool」や「Part Time Love」などの重量級ブルース・ナンバーも意外に得意です。

そして代表曲はこの曲。一度聴くと耳から離れない雨だれフレーズのイントロに続いて、いきなりファルセットで入ってくる歌。遅れての登場はウィリー・ミッチェル御自慢の最重量リズム・セクション。ハイ・サウンドといえば、なんといってもハワード・グライムスの重ったいドラミングですが、この曲はその中でもとびきりヘビー級です。引きずるようなミディアム・テンポで、なんもかんも根こそぎ踏みつぶしてズンズンと進む、まるで重戦車。メンフィス・ホーンズの皆さんもいつも以上にぶっといフレーズで応戦。そしてその上で憂いを帯びたハスキー・ボイスで歌うのが最軽量ソウル・シンガー。恨み節ながらウェットにならず、毅然と歌い込むところがその横顔同様美しい!

この曲はアン・ピーブルズ本人と、夫であるドン・ブライアントさんとの共作。いわゆるサザン/ディープ・ソウル・ファンならずとも病みつきになる一曲。雨空見上げるたびにあのイントロが聴こえてきます。



posted by ac at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック