2015年04月15日

Your Love Will Save The World / Percy Sledge

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自身のアルバムのタイトルにもある『Warm & Tender Soul』の持ち主、パーシー・スレッジさんが昨日4月14日に天に召されました。闘病中であるということは何となく聞いてはいましたが、享年74歳。先日観に行ったウィリアム・ベルさん75歳の素晴らしいステージを思えば、まだ歌っていても全くおかしくない歳です。一度、生のステージを観たいと思っていたのですが、とても残念です。

「When A Man Loves A Woman(男が女を愛する時)」という大ネタがあるため、ソウル・ファンのみならず広く名前が知られているパーシー・スレッジさん。ソウル・ミュージックに明るくない方でも、この曲を聴いたことのない人は少ないのではないかと思います。しかしそれが故、ツイッターなどに流れてくる訃報記事は「パーシー・スレッジさんが亡くなった」というよりも「When a Man...を歌った歌手が亡くなった」というものばかり。この曲があればこそ生涯歌手でいられた、とも言えますが、常に自身の名前の前に「When a Man...の」という看板がついてまわるというのは、本人の気持ちとしてはどのようなものだったのだろうかと思います。

今日は追悼の気持ちをこめて、iPodでパーシーさんの曲ばかりをシャッフルで聴いていたのですが、本当にいい曲が多い。あまり、というか、はっきり言って全く器用な歌手ではなかったので、無理な冒険はせず(できず)朴訥にサザン・ソウル・バラッドばかりを歌いこんできた結果だろうと思います。もちろん「When a Man...」もいい曲だとは思いますが、それ以上に好きな曲が山ほどあります。「When a Man...」だけを聴いて彼の音楽をわかった気になっている人が多い(というかほとんど)なのは残念なことだと思います。

最も好きなアルバムは随分前にここにも書いた『BLUE NIGHT』。ソウル史上に燦然と輝く大傑作(当社調べ)だと思いますが、国内盤は発売されず、現在廃盤。残念なことです。僕がソウル・ファンになってから発売され、リアルタイムで聴き込んだアルバムなので最近の作品と思いこんでいましたが、1994年、というともう20年以上も前の作品。思えば遠くに来たもんだ、と思います。その90年代サザン・ソウル暗黒時代にあって60年代の音を見事に再現、というよりも、よりブラッシュアップしてサザン・ソウルの理想形の姿を見せてくれたのがこのアルバム。どの曲も胸の奥までグッと踏み込んできます。以前に紹介した「You Got Away With Love」も申し分のない名曲ですが、今夜は「Your Love Will Save The World」という、「愛は地球を救う」のテーマ・ソングにしたいようなタイトルのこの曲を聴きつつ、杯を故人に捧げます。意外にもビージーズのバリー・ギブさんの作ったこの曲、パーシーさんは見事に自分の色に染め上げています。印象的なギターはミック・テイラーさん。美しい曲です。目から涙が出ます。



posted by ac at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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