2014年10月26日

Hard To Get The Feelin' Again / C.L. Blast

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野球でよく「地肩が強い」なんて言い方をしますが、この人は言ってみれば「地喉が強い」人。C.L.ブラストさん。150キロ台をコンスタントに出しつつ9回完投しちゃうパワー・ピッチャーのような、サザン/ディープ・ソウルを歌うには理想的な強靭な喉の持ち主です。しかも適度に塩辛い声質。いまひとつ曲に恵まれないのが残念ですが、声質としては僕のストライク・ゾーンどまんなか。生で聴いたことはもちろんありませんが、でかい声なんだろうなぁと思います。ちなみに僕も結構でかい声が出せる方ですが、僕の場合は居酒屋で店員呼ぶ時くらいしか役立ちません。

1934年アラバマ州はバーミングハム生まれ。1950年代から本名のクラレンス・ジュニア・ルイス名義で録音を開始するも、初めてアルバムを出せたのは1980年という苦労人。そのアルバム『I WANNA GET DOWN』の他に1984年にもう1枚『C.L. BLAST』という2枚のアルバムを出していますが(2枚目のアルバムには「50/50 Love」という、テディペンの大ヒット「Turn Off The Light」のもろパクり、という曲もありましたが)、最後までヒットとは無縁の人でした。まぁ、アルバムを出せただけでも大したもんだ、という世界ではありますが…。これら2枚のアルバムは2008年にSOULSCAPEから出された『LAY ANOTHER LOG ON THE FIRE』というCD(上掲ジャケット)で数曲のシングル曲とともに全て聴くことができます。

今日のお酒のお相手は「Hard To Get The Feelin' Again」という1976年のシングルB面曲。そのSOULSCAPE盤CDに収められていた大好きなバラッドです。間を活かした大きなノリのバックに乗って、C.L.ブラストさんが咆えます。いい曲だなぁと思って聴いていたら、プロデュースは同郷のサム・ディーズさんでした。


最初の出会いは、学生時代に擦り切れるほど聴いたディープ・ソウルのオムニバスLP『SOUL DEEP Vol.2』に収められていた「I'm Glad To Do It」だから、もうかれこれ25年以上のおつきあい。いいシンガーです。

posted by ac at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月21日

You Scared The Lovin' Outta Me / Funkadelic

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Pファンクを狂ったように聴いたのは大学生の頃から社会人になっての数年間だったでしょうか。「Pファンク」というのは御存じの方には説明不要ですが、ジョージ・クリントンさんが作ったパーラメント、ファンカデリックの2大バンドを中心に、構成メンバーが重なり合うブーツィーズ・ラバー・バンドやらホーニー・ホーンズやらパーレットやらブライズ・オブ・ファンケンシュタインやら、それらを再構築したPファンク・オール・スターズやら…、70年代から80年代頭にクリントン総帥の元に集まったファンク集団、および彼らの作った音楽の総称です。リアル・タイムではそのどす黒いファンク感覚が日本人にはまるで理解されず、ほとんど評価されていなかったようですが、80年代後半、ヒップホップ勢のサンプリングがきっかけだったのでしょうか、ここ日本でも再評価ブームが起きました。レコード・コレクターズ誌は1989年8月号で「大特集・Pファンク」を組み、僕はそれをそれこそむさぼるように何度も何度も読みました。でも音源のほとんどは当時リイシューされておらず、中古LPを探し歩く日々。ただ、その頃ひょんなことから誘われて入ったファンク・バンドの、大学のOBでもあるドラマー氏はそのLPの多くを持っていて、よくお宅で聴かせてもらいました(僕という人間の二大構成要素である音楽と酒はいずれもこのドラマー氏から教わったものです)。そして1990年7月のPファンク・ライブ初体験。汐留に当時あった巨大テント「サイカ」にやってきた総勢15名のPファンカーによる伝説の4時間ステージは、間違えなく僕の人生のベクトルを変えたのでした。

その後、Pファンクの諸作は堰を切ったように次々と国内盤でCD化され、雑誌の小さなレビューを読みながら「聴いてみたいなぁ」と思い続けていた我々一部のファンにとっては狂喜乱舞の日が続きました(ふところはなかなか続きませんでしたが…)。「One Nation Under A Groove」「Give Up The Funk(Tear The Roof Off The Sucker)」「Do That Stuff」のような王道ファンクはもちろん最高にカッコいいのですが、聴き続けているうちに心の底にしっかりと刻み込まれているのは「P印」というよりも「キ印」入ってそうなドロドロ変態ナンバー。「I've Been Watching You(Move Your Sexy Body)」だの「(You're A Fish And I'm A)Water Sign」だの「Promentalshitbackwashpsychosis Enema Squad (The Doo Doo Chasers)」(!!!)だの、ラリって聴いたら最高だろうな(ラリったことないけど…)と思わせる中毒性の高い楽曲群。

いずれ劣らぬ狂気漂う名曲ですが、大好きなグレン・ゴインズさんをフィーチャーした「You Scared The Lovin' Outta Me」を。1976年のファンカデリック9枚目、ウェストバウンドからメジャーのワーナー・ブラザーズに移籍しての1作目となる『HARDCORE JOLLIES』でも、相変わらずのドロドロっぷりを聴かせてくれました。おどろおどろしいイントロのフレーズが繰り返される中、後ろの方でひたすらゴスペル仕込みの鬼気迫るシャウトを聴かせるグレン。つられてジェローム・“ビッグフット”・ブレイリーさんのドラムも後半やりたい放題に。悶絶のメロウ・ハードコア・ファンク・バラッドなのです。。



posted by ac at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | funk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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