2013年10月20日

The Few Troubles I've Had / Clarence Carter

Soul Deep.jpg

また1月半もここをほったからかしにしておりました。その間に9月場所も「あまちゃん」もペナントレースも終了し、屈辱の12年ぶりのBクラスとなった我が中日ドラゴンズの監督は交代し、把瑠都関は引退し、オリンピックの東京開催が残念ながら決定し、いせやの公園店はちょっと残念な感じにリニューアルオープンし、僕は信州と富山に行ってきたりし、いくつかの素晴らしいライブを観、いくつかの素晴らしかったであろうライブを見逃し、いくつかの台風が僕の心を通過し(なんつて)、僕は1つ歳をとりました。月日の過ぎるのは早く、熱燗の季節がまたやってきてしまいました。

160GBのiPodがついにいっぱいになってしまったので、買ってきたCDが入らず、あまり新しい音源を聴けていません。それでもこの間これだけは聴いた!というのがワーナーダイレクトから通販のみで発売された『SOUL DEEP:DELUXE EDITION』。1970年代に故・桜井ユタカ氏がアトランティック系のディープ・ソウルのシングルをまとめて、3枚のLPのシリーズとして出した名アルバムを、盟友の(?)鈴木啓志先生が新たに選曲し直して2枚組のCDとしてまとめたもの。元々のLPはそれこそ擦り切れるほど聴き込んだので歌詞まで覚えちゃってる曲も多数でしたが、ちょうど同時期に鈴木先生が出した渾身の1冊『ゴースト・ミュージシャン〜ソウル黄金時代、アメリカ南部の真実〜』を読みながら聴けば目ウロコの発見が多数。あらたな耳で、日々きちんとステレオセットの前に座って聴いているのです。

『ゴースト・ミュージシャン…』は、たびたびこの駄ブログにも書いてきたアラバマ州はマッスル・ショールズの知られざるミュージシャンたちにスポットをあてた(誰が買うんだろう?という)本。一般的には「どこよ?そこ」と言われる南部の田舎町ですが、僕の30年以上に及ぶソウル人生においては常に聖地であったのです。まさにストライク・ゾーンど真ん中のこの本、発売日には筆者自らによるスペシャル・トーク・ショウにも行き、恥ずかしながらサインまでいただいてきてしまいました。内容は、それまで名著とされていたピーター・ギュラルニック氏の『スウィート・ソウル・ミュージック』に対する、鈴木氏自身の「耳」から得られた「事実」による痛烈な反論。そこには論理の飛躍も根拠のない断定も多数ありますが(失礼!)、それ以上の情熱と愛があるので僕はこれでいいのだと思います。もちろん入門書には向かないけどね。

長くなっちゃいましたが『SOUL DEEP』からの本日の1曲は、前回アップからの連続となりますが、間もなく来日するクラレンス・カーターさんの「The Few Troubles I've Had」。1969年のシングル・オンリーです。LP時代は『SOUL DEEP Vol.3』に収められていました。ほとんど語りにより自らの出会った不幸を綴っていくこの曲、クラレンス・カーターさんによるスケールの大きな語りと歌も素晴らしいですが、聴きどころは重厚なバック・サウンド。鈴木氏が絶賛するフリーマン・ブラウン(ds)率いるフェイム・ギャングによるもの。何を足す必要も、何を引く必要もない、完璧なサウンドだと僕も思います。



トップに貼った印象的なジャケットは、LP時代の『Vol.1』をそのまま引用したもの。『SOUL DEEP』というタイトル自体、クラレンス・カーターさんの名曲からとったものですが、このジャケットも明らかに『THIS IS CLARENCE CARTER』をモチーフにしたものだと思います。

野球も終わったし(終わってないか…)、音を聴き本を読む暮らしに戻ります。熱燗進んじゃうけどね。
posted by ac at 17:34| Comment(4) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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