2013年07月24日

Saturday Night Fish Fry / Louis Jordan

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「ジャンプ・ブルース界で一番偉い人」ルイ・ジョーダンさんの1949年の#1ヒット「Saturday Night Fish Fry」。彼の通算17曲目のR&Bチャート1位は、相変わらずの脳天気なジャンプ・ナンバーです。「土曜の夜の魚のフライ」、なんのこっちゃ?と思いますが「Fish Fry」というのは、南部の黒人たちの伝統的なパーティのこと。ナマズのフライと密造酒とブギウギ・ピアノで朝まで盛り上がっちゃうんだとか。あたしは最近は朝まで呑むなんてとんでもなく、1時間そこそこでリビングに沈む日々を送っておりますが、それはさておき。この曲「Saturday Night Fish Fry」、ニュー・オーリンズのフィッシュ・フライに遭遇した旅行者が、警察の摘発にあって捕まっちゃうまでの顛末を延々と歌いこんだ、まるでカリプソのような長い歌詞の歌です。


この曲の後、一曲「Blue Light Boogie」を50年に#1に叩き込んだ後は鳴かず飛ばずになってしまうルイ・ジョーダンさん。かのチャック・ベリーさんにも大きな影響を与えましたが、その生みの親になったはずのロックン・ロールに手を噛まれました。しかし1940年代の黒人大衆音楽界は「ルイ・ジョーダンの時代」であったことは間違いありません。

今週の土曜日は久しぶりに我がバンドのライブ。四谷三丁目でフィッシュ・フライです。ルイ・ジョーダンさんの曲も数曲演る予定ですが、この曲も10数年ぶりに復活予定(歌詞が覚えられねぇんだ…)。お暇な方は是非いらしてください。ませ。

posted by ac at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | jump & jive | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月18日

Wanted: Lover (No Experience Necessary) / James Govan

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「恋人募集、経験不問」。ジェイムス・ゴヴァンさんのこの曲を初めて聴いたのはもう20年以上も前のことでした。渋谷の某レコード店が次々と出していた、ソウルのシングル・オンリーばかり集めた海賊版LPの中の一枚『THE FAME SOUND』にひっそりと収められていた曲です。クラレンス・カーターさんキャンディ・ステイトンさんジミー・ヒューズさんのフェイム録音を集めた名盤で(違法ですが…)、当時はほんとによく聴きました。ビッグ・ネーム(あくまでもディープ・ソウル界での話です)に紛れてディープな歌声のシャウトを聴かせてくれていたのがジェイムス・ゴヴァンさん、聞いたこともない名前でしたが、強烈に心に焼き付けられました。

フェイムではシングル2枚を出したのみのジェイムス・ゴヴァンさんですが、なんと未発表曲を12曲(!)も加えて当時の録音がCD化されたのです。『WANTED: THE FAME RECORDINGS』、またもやKENTのナイスなお仕事。待ちに待った国内盤(解説翻訳は新井崇嗣さん!)を手に入れたのは一昨日、以来碁盤祭り開催中です。

フェイムと言えば、この駄ブログを熱心に読んでいる方にはおなじみの、アラバマはマッスル・ショールズにあるレコード・レーベルにしてレコーディング・スタジオ。個人的には最も好きな「音」がここにありました。この「Wanted: Lover」は、ウィリー・ハイタワーさんの「Walk A Mile In My Shoes」スペンサー・ウィギンスさん「Love Attack」、クラレンス・カーターさんの「Tell Daddy」と並ぶフェイム・ジャンプの最高峰。というのは昔から知っていましたが、今回聴いてたまげたのが、未発表曲の質の高さ。ジョージ・ジャクソンさんのペンによる名曲群から、ボブ・ディラン他のカヴァーまで、捨て曲は一曲もありません。なぜこの素晴らしい録音が倉庫に眠っていなければならなかったのか…? と思わせる曲ばかり。本年度の個人的リイシュー大賞は決まってしまいました。

Teacherこと高橋誠さんによれば、彼はまだメンフィスのビールストリートで歌っているんだとか(涙)。このリイシューをきっかけに新録→ブレイク→初来日という夢を描いているのは僕だけではないと思います。


さて今週末は参院選。これまで選挙では最も信頼できると思える候補者に投票してきましたが(当然のことながら)、今回ばかりは自分の票を死票にしたくなく、人生初の戦略的投票を検討中。あいつらに勝たせるわけにはいきません。いや勝っちゃうんだろうけど、対抗勢力を一人でも送り込まなければいけないのです。いやそれはともかく、今週末はみなさんとにかく投票所へ!

posted by ac at 21:04| Comment(4) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月03日

Believe Me / Marilyn Barbarin

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「10日後に死ぬ」という予知夢のようなものを見たのです。「うわぁ!」と心臓バクバクしながら目が覚めて、「まったく縁起でもない!」と思ったものの、何となく「あるかもしれないなぁ…」とも自然に思えちゃいました。それから何をしたかといえば、世話になった人に挨拶に行くでもなく、旨いものたらふく喰うでもなく、「葬式ソング」の選曲。死んだら葬式は宗教がかったものではなく、音楽葬にしてほしいとつねづね言ってはいたものの、何も知らない葬儀屋に勝手に選曲されちゃたまらないので(本人はわかりゃしないんだけどね)、とりあえずiTunesに葬式ソングリストぐらい作っておこうかと思ったワケです。

iTunesのトップレートに入ってる曲聴きながら、ポチポチと選んできゃいいか、と気軽に始めてみたものの、トップレートだけで約2,000曲。一筋縄ではいきません。最近は音楽聴くのはもっぱら仕事の行き帰りの電車の中ばっかりで、泥酔したり居眠りしちゃったりで、選曲作業は遅々として進まず。そうこうしているうちにお告げのあった期限はとうに過ぎ、僕はこうしてピンピンしているワケですが…(笑)。とりあえず800曲ほど聴いたところで選んだ曲が5万曲、じゃない50曲。約4時間分もある。ダメじゃん、もっとしぼんなきゃ。これじゃ死ねません。

アーティストには全く思い入れがないものの「こんな曲かかったらいいなぁ」と選んじゃったのが、マリリン・バーバリンさんの「Believe Me」。ニューオーリンズのシンガーだそうで、どこのだれかは全く存じませんでしたが、ご当地ディープ・ソウルを集めた上掲ジャケットのコンピCD『CONFESSING』に収められていたものです。淡々としていながら心にしみるバラッドで、元々は1967年に出されたシングル・オンリー。あぁいい曲だなぁ、としみじみ思うのです。A面の「Reborn」は、エディ・ボーさん制作のそれらしくいなたいニューオーリンズ・ファンクで、そこそこの人気曲のようですが、そのB面に隠していたのはこんな切ないナンバー。こんなのがいっぱいいろんなところに隠れているからやめられないのです。


葬式ソングリストはまだまだ出来上がりそうにありません。当分死なないのです。
posted by ac at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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