2010年12月31日

Fantasy Is Reality / Parliament

p-funk earth tour.jpg

またずい分とご無沙汰になってしまいました。押し詰まっての公私にわたるドタバタで、年末のご挨拶も大掃除も○○納めもままならず、あれよあれよと暮れていきます。狂騒の2010年の終わりにふさわしい「Fantasy Is Reality」で、今年最後の一献。

「幻想こそが現実だ」。Dr.ファンケンシュタインことジョージ・クリントンさん率いるPファンクの皆さんたちが1977年に残した史上最強ライブ・アルバム『P-FUNK EARTH TOUR』の大団円、最大音圧の「Night Of The Thumpasorus People」で狂乱のステージに幕が下ろされた後、地球ツアーを終え再び宇宙へ旅立っていくマザーシップが残したメッセージ・ソング。めずらしく直球のメロウな曲調に乗って雄叫びを聴かせるのは、ファンク界最深(deep)ボーカリスト、グレン・ゴインズさん。最高です。


最強ライブ・アルバムの最後にわざわざ足されたスタジオ録音。それだけにアルバムの肝となる重要曲なのですが、残念ながらCD化の際にはLP2枚組みを1枚にまとめてしまうという暴挙により、カットされてしまいました。なんという愚行。近年出された限定盤紙ジャケ2枚組みCDではようやく復活したようですが、そのために買いなおすのもなぁ、とLP回す大晦日であります。

さてさて今年も毎度のごとく、あれもできずこれもできず、いろいろと積み残したまま暮れていきます。いろんなところのいろんな皆様方、不義理をお許しくださいませ。また、今年もこちらで一献おつきあいいただきました奇特な皆様には感謝申し上げますとともに良いお年をお迎えください。チャオ!
 
posted by ac at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | funk | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月15日

All I Do / Stevie Wonder

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今も現役のしかも大御所中の大御所にこんなことを言うのは失礼とは思いますが、スティーヴィー・ワンダーさんの1980年の『HOTTER THAN JULY』は僕にとっては晩年作です。アルバムとして聴くのは残念ながらこのアルバムまで。その『HOTTER THAN JULY』、70年代の神がかり的なところはトータルでみると失われかけていますが、名バラッド「Lately」をはじめ、よくできた曲が並んでいました。その中で今でも煌いているのが「All I Do」。踊れるけれどもしみじみと聴かせる曲でもあります。余談ながらスタジオではマイケル・ジャクソンがバック・コーラスを担当していたそうで…今考えると豪華だね。


時代柄、ディスコっぽいビートに乗っかっているせいかダンス・クラシックとか言われちゃって、しきりにハウス系の人達のネタにされてるみたいですが、そんなことには全く興味はありません。元はといえば66年、スティーヴィーが16歳(!)の頃に同じモータウンのタミー・テレルさんのために書いた曲。ビートは全く違いますが、こちらも絶品です。当時未発表だったらしいけど、もったいない。


「All I do is think about you」。僕はただ君のことを想うことだけ。シンプルながら申し分ない歌詞です。ふたご座流星群に祈りたいよな冬の夜。

posted by ac at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月08日

You Can't Do That / The Beatles

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30回目の12月8日に…。下手すりゃ実の親父の命日すら忘れちまいそうなアルコール性痴呆症気味の僕のアタマですが、この日だけはきっちり刷り込まれています。あちこちから思い出したようにジョンの声。世界中のいろんなとこでいろんな人たちが今日は彼のことを書いてるんだろうなぁと思いつつ、僕も一応。

歳の離れた兄弟のおかげで小学生の頃から聴き始め、早30ウン年。ジョンが撃たれた時のスポーツ紙の一面も覚えています。時代ごとにココロのベストテンは移り変わっていきましたが、今一番「かっこいいなぁ」と思うのは何故か1964年の「You Can't Do That」。ジョン曰く「ウィルソン・ピケットのようにやろうとした」のだそうで、サビはともかくヒラ歌はリズム&ブルースの味わい。珍しくジョンが弾く泥臭いギター・ソロもなかなかイカしてます。録音当時23歳。ご存命なら今年70歳でした。今年もジョンを聴きながら、献杯です。

posted by ac at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | rock | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月06日

Sampa / Caetano Veloso

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僕は小さな頃は好き嫌いが異常に激しくて、いつも昼休みは校庭で遊ぶ友達を横目で見ながら、独り教室で涙目居残り給食でした。でも高校生になってお酒を呑むようになったら(呑むな!)これが嘘のように解消。酒のつまみとして食べてみたらば、大抵のものは美味しく食べられるようになっちゃいました。まぁ食わず嫌いだったワケです。というか不味いと思って食べれば何だって不味く感じちゃうワケで…、意識の問題ですね。それでもどうにも生理的に受け付けない味、というものもあります。僕の場合はパクチーにコリアンダーにシャンツァイ、ってみんなおんなじか。タイ料理の味付けはかなり好みなんですが、あいつが入ってるとどうもカメムシ食ってるような気になっちゃう。

生理的に受け付けない音、というのもあります。「曇りガラスにツメをたてる」というのはそう書いてるだけでも鳥肌が立っちゃうんだけど、そんな極端でなくともアタマのどこかが嫌がってる音、というのがあるのね。僕の好きなハズの音楽にもそういうのがあって、例えばスヌークス・イーグリンさんの声とかジョン・コルトレーンさんのちゃんと咥えてないようなテナーの音とか。今ではすっかり慣れたけど、ディープ・ソウルを聴き始めのころはO.V.ライトさんの歯の抜けたような声もダメでした。でもどうしてダメなのだかは説明できません。音楽的評価以前の純粋に生理的な問題。

「美声」との誉れも高いようですが、カエターノ・ヴェローゾさんの何とも中性的な声も受け付けてくれません。なんせサイラス・スティールさんを史上最強ボーカルと認めるバリトン大好きの私ですから、まぁ傾向としてはそうなるのもわかるけど(他人目線)、別にバリトン原理主義という訳でもなくて、スモーキー・ロビンソンさんだって、ジミー・ヒューズさんだって、オリー・ナイチンゲイルさんだって、テッド・テイラーさんだってOKなんだけどな。単に「肌があわない」としか言えません。

カエターノ・ヴェローゾさんはブラジル音楽界の大御所中の大御所。その偉大さも才能もある程度は理解しているつもりです。ジルベルト・ジルさんと並ぶMPBの産みの親。ポップでもロックでもどうしても漂うゲージツ的かほり。確かに聴いていて「いい曲だなぁ」と思う曲は沢山あるのですが、なぜだかその声を脳ミソのどっかが避けていて、素直に腑に落ちてきません。来日公演にも行ったんだけどな。そんな中、失礼ながらお酒のつまみとして聴いたら美味しくも感動的に聴けた曲が「Sampa」。1978年のアルバム『MUITO』に収められていた人気作です。北東部バイーア州に生まれたカエターノ・ヴェローゾさんが大都会サンパウロへの複雑な思いを綴った曲。切なくも狂おしいメロディに包まれます。


posted by ac at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | brasil | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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