2010年02月24日

福田さんはカッコいい / 吾妻光良 & The Rocking Calypsonians

you're so cool, Mr.Fukuda.jpg

僕の中の「えらい人ランキング」では最も偉大な生きてる日本人、吾妻光良さんの新曲が本日発表されました。といっても、もう2代も前になってしまった内閣総理大臣の在任中に作った曲です。思いっきりアナログな音楽なのに、驚いたことにネット配信のみでの販売。しかもバッパーズではなく新ユニット「ロッキン・カリプソニアンズ」名義。実はバッパーズのリズム隊+2管+ボンゴという編成だそうです。詳細はこちら。

ライブ映像はこちら↓ カリプソです。いつもながらにゴキゲンなナンバー。iTMSへゴーだね。





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2010年02月21日

I Can Only Think Of You / Gwen McCrae

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迂闊だったり、うかうかしてたりするうちに、気がつけば短い2月はもう終盤です。やけに寒かった2月の東京。熱燗で凍てつく心を溶かしながら、温暖なマイアミに思いを馳せてこんな曲を聴いてました。ひたすら深く魅力的な喉の持ち主、グウェン・マックレーさん。

1969年にデビューして、最近ではお噂もあまり聞きませんが、今でも現役、だと思います。最も聴き応えがあるのはデュエット・パートナーでもあった元夫のジョージ・マックレーと別れた後、「Rockin' Chair」な70年代中盤の諸作。秀作多数で聴き飽きません。思いっきりディープな歌声のグウェン・マックレーさんですから、カラっと湿度の低いマイアミTKサウンドとのコンビネーションが、トゥ・マッチにならずによかったのかも。そのころの曲は以前にも書いたので、その少し後、1979年のアルバム『MELODY OF LIFE』から。

1979年といえば世はディスコ真っ盛り。A面1曲目こそそんなダンスフロアなナンバーですが、このアルバムのプロデュースはベティ・ライトさん。マイアミが生んだ2大歌姫のがっぷり四つにより、ソウル暗黒時代にしては素晴らしいアルバムになりました。2曲目のたまらなく気持ちいいグルーヴのミディアム・ナンバー「I Can Only Think Of You」を。思わずリピート・ボタンに手が伸びる、いつまでも聴いていたい曲です。

「昼も夜も、夜も昼も、あなたのことを想うだけ…」などとあの情熱的な歌声と情熱的なまなざしで歌われちゃったらもうK.O.なのです。音はこちらで。心の芯まですっかり暖かくなっちゃう素敵な歌声。梅の香も漂いはじめてようやく春の気配です。
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2010年02月08日

Mardi Gras In New Orleans / Professor Longhair

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1967年創設というから僕と同い年です。苦節43年目、そして「カトリーナ」から早5年。ニュー・オーリンズ・セインツが悲願のスーパー・ボウル初出場にして初制覇を成し遂げました。両チームともディフェンスの見せ場こそ少なかったものの、最終クォーター残り3分まで展開の読めない好ゲーム。最後は下馬評を大きく裏切って、コルツの完全司令塔ペイトン・マニング(ニュー・オーリンズ出身ね)をうなだれさせました。嬉しくなってご当地ソングで祝杯。

「長髪教授」ことヘンリー・ローランド・バードさん。この人のころころと転がるピアノと素っ頓狂なヴォーカルはいつ聴いても幸せな気分になります。全ての曲がハッピー・チューン。優れたピアニスト数知れずのニュー・オーリンズですがこの人の影響を受けていない人はいません。抜群の技術でお祭り音楽を。

「Mardi Gras In New Orleans」。来週本番の今年のマルディ・グラは幸せ2倍になりました。次の休みは遥か彼の地に思いを馳せつつ、最近密かに得意料理となりつつあるガンボを作って、口笛吹いて独りマルディ・グラだ!

posted by ac at 23:09| Comment(2) | TrackBack(0) | New Orleans | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月01日

Robbin's Nest / Illinois Jacquet

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テキサス・バーガーなるものが巷じゃ話題だそうですが、長年のアルコールに疲れきった我が胃袋はまったく興味がわかないみたいです。少食系中年男子。鯨飲兎食。こんなことで歳を感じたりします。でも耳の方はこってり系でもギトギト系でも、まだまだいくらでもいけるんですけどね。今宵の一献の肴は、カロリー高めのテキサス・テナー代表、イリノイ・ジャケーさん。

「テキサス・テナー」というのは、ブロウやスクリームを多用するブルージィでタフなテキサス州出身の荒くれテナー吹きの面々のこと。ハーシャル・エヴァンスさんアーネット・コブさんにバディ・テイトさんにデヴィッド・ニューマンさんキング・カーティスさんなんかも。なにも出身地でプレイ・スタイルが決まっちゃうワケじゃなくて、もっと「知的な」テナーを吹く方ももちろんいらっしゃいますが、まぁたまたま二大巨頭であるイリノイ・ジャケーさんとアーネット・コブさんが揃ってたからのネーミングじゃないかと思います。

さて、イリノイ・ジャケーさん。地元ミルト・ラーキン楽団を経て雇われたのが名門ライオネル・ハンプトン楽団でした。その大ヒット曲「Flying Home」のテナー・ソロでジャケーさんが「ヴォー!」とブロウしたことからホンカーの歴史は始まりました。と、ものの本にあります。今聴くと随分おとなしいもんですが、1942年には当時の若者どもを興奮のるつぼに叩き込んだらしい。で、同じくハンプトン楽団でジャケーさんの後釜に座った同郷のお仲間、我が愛するアーネット・コブさんによる「Flying Home No.2」での本格的グロウルが火に油をたっぷりと注ぎ、以降は雨後のタケノコ状態に。吹き人知らずのめくるめくホンカーの時代が到来します。

しかしジャケーさんは本来は正統ジャズの人。たしかにイクときゃイッちゃいますが、バラッド吹かせりゃ美しくよく歌うし、テクニックだってしっかりしてます。決してブロウだけの人じゃないんだけど、JATP(「Jazz at the Philharmonic」というノーマン・グランツ主催のオール・スター興行ね)でフリップ・フィリップスと繰り広げたテナー・バトルでのえげつないブロウにより、ジャケー株は大暴落。夜毎のクラブじゃ当たり前のように演られてたことだろうけど、名士居並ぶ大会場で悪ノリし、レコードにまで残されちゃったがために、おジャズ評論家のセンセイ方からは目の敵のようにけなされるようになりました。まぁ、いい傾向だと思います。

トップに貼ったジャケットのアルバム『GO POWER!』は評論家センセイ眉ひそめるコテコテ名盤。ハンプトン楽団で同僚だったオルガンのミルト・バックナーさんに、ドラムのアラン・ドーソンさんを引き連れたトリオ編成ライブでの大噴火が聴けます。「Flying Home」の改作再演である「Illinois Jacquet Flies Again」と、阿鼻叫喚の「Watermelon Man」に挟まれて、ひっそりと収められた名曲「Robbin's Nest」を。当日のハコの雰囲気に押されてか、いつもよりちょいとオーバー・ブロウ気味ですが(そこがまたいいんだけど)、地に足着けてしっかりと歌ってる男臭い名演。ミルト・バックナーさんの愛嬌のあるオルガンもなかなかです。

村上春樹氏の『国境の南、太陽の西』という小説で、主人公が経営するバーの店名にも使われたのがこの「ロビンズ・ネスト」。イリノイ・ジャケーさんにより書かれたものだとは知らない人が多いと思います。実は僕もスタンダードか何かだと思ってました。さりげないけど実は複雑なコード進行、美しくもダンディなメロディ。単なるホンカーには書けません。このライブ盤じゃないけど曲だけならこちら。

コテコテジャズのファンの方なら「わしゃあ、イリノイじゃけぇ!」と菅原文太風広島弁で口走ったことが一度はあるはず。広島出身でもイリノイ出身でもないテキサス・テナーのイリノイ・ジャケーさん。実は厳密にいうとテキサス生まれでもありません。ルイジアナ州生まれのテキサス州ヒューストン育ち。ややこしいですが、ほぼ「テキサス・テナー」ってことで。

ちなみに菅原文太さんは宮城県仙台市のご出身だそうです。
 
posted by ac at 22:12| Comment(0) | TrackBack(0) | jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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