2009年10月25日

In Your Eyes / Keith Sweat

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レフトに真っすぐ上がった打球はスタンドで見つめる僕らの手には届かなかった。ミスター・ツー・ベース、立浪和義選手の選手生活が昨日東京ドームで終わりました。22年間ありがとう。そしてお疲れ様でした。

『STILL IN THE GAME』。キース・スウェットの1998年のアルバム。外は冷たい雨です。



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2009年10月20日

Can't Let You Go / Sugar Pie DeSanto

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土曜日に久しぶりのジロキチで素晴らしいソウル・ショウを堪能してきたもんで、レディ・ソウルづいてる今日この頃。シカゴの素敵なレディ・ソウルを聴いております。CHESSの歌姫といったらビヨンセが演じたことで今やぐっとハクがついちゃったエタ・ジェイムスさんですが、他にもミティ・コリアさんにフォンテラ・バスさんにローラ・リーさんアーマ・トーマスさんと百花繚乱多士済々。でシュガー・パイといえばハニー・バンチ。いやちがった。シュガー・パイ・デサントさん。その甘ったるい芸名とは裏腹にパンチの効いた歌いっぷりのブルース&ソウル・シンガーです。

どーん。と迫力のあるこの唇の上掲ジャケットは、今年のリイシュー大賞候補『GO GO POWER』、英KENTのナイスなお仕事、1961〜66年のCHESSコンプリート・シングル集であります。ブルースありR&Bありソウルありの初耳ナンバー多数。そのどれもがカツオ節、いやいやサバ節で出汁をとったような濃厚な旨みなわけですよ。お父さん。で、中でもとびきりの味わいだったのが最初期61年のR&Bナンバー「Can't Let You Go」。すげぇいい女なんだけど、こんな女と関係しちゃったら後が大変だろうなぁ、と思わせるような(経験ないけど…)情念をぞくぞくと感じるナンバー。エキゾチックなアレンジのギターも素晴らしいです。

ジョニー・オーティスさんのとことJBさんのとこの2つの名門バンドで修行しただけあって、芸人魂もしっかり叩き込まれてるシュガー・パイ・デサントさん。さしたる有名曲はなくても、147センチの小柄な身体で74歳になった今でも歌い踊り狂ってるらしい。生涯現役。おきゃんです。


さて、クライマックス・シリーズ第1ステージはらはら通過。首位ジャイアンツの1勝アドバンテージはかなり重たいですが、立浪和義選手のラスト・シーズン、ここで終わるわけには行きませぬ。明日は東京ドーム行ってくらぁ!

posted by ac at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | blues / R&B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月07日

Blue Minor / Sonny Clark

今日、本屋で何気なく手にとった「散歩の達人」に見慣れた景色の写真がありました。下北沢のジャズ喫茶「マサコ」。9月24日に閉店するって書いてある。え。9月24日って…、もう先月のことです。しばし茫然。「そんなのもっと早く教えてくれなくちゃ」。傘を打つ雨の中、誰に言うでもない愚痴をつぶやきながら急ぎ足で帰る。でも今さらどうにもなりません。今あらためて見てみるとネットにもいろいろと書き込まれていたのに、何も知らずに今日まで過ごしていた僕のせいです。とても大切な人を亡くしたのに葬儀にも参列できなかったような、そんな取り返しがつかない気持ち。

薄くて不味いコーヒーとタバコの煙。うるさいエアコンの音にかすめ取られたでっかいJBL。中瓶のビールには小皿のかっぱえびせん。どこか陰のあるウェイトレスのおねえさん。ポリシーのかけらも感じられない選曲。壁から見つめるブラウニー。止まっている時間。

浪人だった頃の前後2年間くらいが僕の「マサコ時代」でした。毎日のように予備校の授業を独りぬけだして、いつものお気に入りの席に座ってまずはハイライトを一服。火を点けるのはマッチでね。コーヒーかビールに文庫本をお供に至福の1時間半。マサコにいるときだけは完全に現実から解き放たれていました。一応ジャズ喫茶なんだけどおしゃべり自由な店内。ひときわ大きな声は福島さんでした(笑)。僕がどうしようもなくマサコに惹かれたのは、その音ではなく、ビールでもコーヒーでもなく、おねえさんでもなく(ちょっとはあったかもしれないけど…)、その時間の止まった空間でした。当時からすでにレトロな雰囲気だった薄暗い店内には、そこで数え切れぬほどの無駄な時間を過ごしてきた人たちの行き場のない思いが澱のようにたまっていた、気がする。

それから早20数年、大学1年の秋に引っ越してしまった後も折をみては遠路通っていましたが、いつしか年下の街になっちゃったシモキタからは次第に足が遠のいていき…、最後に「また来るよ」とつぶやいて扉を閉めたのはもう1年以上も前かもしれません。でもどんなに不義理を重ねても、マサコはあの頃となにひとつ変わらず、いつものように無愛想に僕を迎えてくれていました。なくなってしまうなんて思いもしなかった。


ベタベタですがソニー・クラークのBlueNote1588『COOL STRUTTIN'』からA面2曲目の「Blue Minor」。今ではちょっと気恥ずかしいけど当時ジャズでは一番好きだった曲。マクリーンの音色には今でも胸をかきむしられます。


「マサコ橋」というのは小田急線を跨ぐ歩道橋に僕らが勝手につけた名前です。マサコの明かりも消えた真夜中、ドラマー氏と待ち合わせて、階段に二人座って缶ビールを呑んだものでした。さよならマサコ。もうお気に入りのあの席に座ることはできないけど、いつかまたマサコ橋の階段にビールを呑みに行こうと思います。



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2009年10月03日

飲むのはやめとこう / 吾妻光良 & The Swinging Boppers

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なんやかんやと何かと忙しくて…と、ほったらかしのこのブログの言い訳をしてみたりしますが、ほんとはなんにもありません。ああもう時間がなくて時間がなくて…などとつぶやきながら、休みの日にはどうやって時間を潰せばいいのかわかんなくなってるん。読んでない本がいっぱい積み上がってるのにアマゾン川からまた本が届きます。しかしまあ何だなあ。景気も悪いけど、いらないモノも溢れかえってる。

料理酒代わりに使ったと思しきずっと前の呑み残しの安酒紙パックを台所でふと目にしてしまい、頭に浮かぶのは「熱燗」の二文字なのです。そうなるともういてもたってもいらんない、けどぐっとこらえてコーヒーなんか淹れてみる。ベランダから見上げる空には中秋の名月、のはずが雲の向こうだ。

「飲むのはやめとこう」は吾妻光良さんとスウィンギング・バッパーズの皆さんの4枚目のアルバム『SQUEEZIN' & BLOWIN'』に入ってた曲。初期の「ゴミの日来るまで」と並ぶ切なさ溢れる名曲です。上掲ジャケットのアルバムは僕も観に行った一昨年の鶯谷でのステージを収めた初ライブ盤『SWEATIN' BALLROOM』。DVDも出てますのでバッパーズ未体験の方は是非。彼らのライブを観てファンにならなかったという人を僕は知りません。

「本日2時間まででお願いしてるんですけどぉ…」「じゃあいいです」。どうせ小一時間しか呑むつもりはなかったくせに。甲州街道も連雀通りももう秋なのです。
posted by ac at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | jump & jive | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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