2008年07月23日

That's Where It's At / Sam Cooke

keep movin on.jpg

決して楽しいことばかりじゃなかったので学生時代をもう一度やりたいとは思わないけど、今日みたいなクソ暑い日には長かった夏休みを懐かしくも羨ましく思い出します。2ヶ月近くも延々と続くお日様とヒマの日々。お金がなくなると日払いのバイトして、その足でビール呑みに行って、その足で誰かん家に泊めてもらって、昼まで汗ダラダラ流しながら寝てて。で、午後になると街に出て、ってももっぱら本屋とレコ屋ばっかグルグル回って、1日過ごして買うのは文庫本の一冊に中古LP一枚くらい。お金ないからね。で、日が落ちてきたらまたビール呑んで、たまには楽器吹きに行って、呑み代尽きたらまたバイトして。そんな日々。なんて書くとちっとも楽しくないみたいだけど、な〜んにもしないってのが一番贅沢なんじゃないかと思う。最近じゃたまにちょっとした休みが取れると海だ山だ実家だ海外だって(行ってないけど)、結局渋滞だの大荷物だので疲れちまうしね。

今日は仕事休んだけどなんにも予定なし。午前中にちょっと楽器吹きに行って、昼に「俺のベンチ」でビール呑んだけどあまりの暑さに1時間で退散。吉祥寺まで自転車で出て本屋とレコ屋ふらふらして結局また「いせや」で午後酒。家帰って相撲見たけどなんだか盛り上がらず、ふと思い立って夕陽を見に再び「俺のベンチ」へ。これがまたなんとも素晴らしかった。iPodによるBGMはサム・クックで。こんなことしてていいのか、とも思うけど、まぁたまにはいいでしょ。

1964年8月に録音された「That's Where It's At」。12月にサムが撃たれて亡くなっちゃったためシングル・オンリーのリリースでしたが、ゴスペルの匂いもするサムのオリジナル曲、学生時代から好きだった文句なしの名曲です。もう声がね、あのキメの荒い声が肺活量いっぱいに伸びちゃう。ブレーキなしで歌いきっちゃうとこにやられちまってクラクラです。で、もうひとつたまらないのがバックで弾いてるボビー・ウーマックの豊かな音色のギター。ミスター・ソウル・ギター、完璧だ。


前にも書いた気がするけど夏の日暮れってなんとも物哀しくって、この曲聴きながら眺めていたら何だか胸が張り裂けそうでした。呑みすぎただけかもしれないけど。

posted by ac at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月21日

End Of The Road / Gladys Knight

just_for_you_gladys_knight.jpg

今もそうと言えばそうなんですが、かなりしばらくリアルタイムの音楽に全く接していない時期がありました。大学時代とその後数年間、生活もすっかり現実離れしていたので。でもタワレコでたまたま試聴したこのアルバムにやられちゃっていわゆるR&Bを聴くようになったんだよなぁ、1994年。決め手は2曲。「I Don't Want To Know」とラストにボーナス・トラックで収められたライブ録音の「End Of The Road (Medley)」。メロメロにされちゃいました。いずれも天才ベビーフェイスさんの作品。

こんな名曲を2曲も書いちゃうなんていったいどういう人だろ、とその後しばらく童顔氏の作品探しをしたお陰、90年代R&Bを随分聴くことになりました。いやほんとに天才名曲多数。バカラックやらホーランド=ドジャー=ホーランドにもひけをとらない屈指のメロディ・メイカー。だと思います。

聴いていくと類型的な曲も多いんだけど(でもいちいち感動しちゃうけど)、完璧に完成しちゃってるのがこの「End Of The Road」。オリジナルのボーイズUメンの皆さんの青臭さももちろん素晴らしいですが、ちょっと手垢にまみれちゃってる気もするので、大好きな大好きなグラディス・ナイトさんの圧倒的歌唱力のヴァージョンで。もう何度聴いたかわかりません。途中で聴き終えることができなくて、マンションの部屋の前で独りヘッドフォンで半泣きで聴いていたナンバー。

動画も貼ってみます。ケツがきれちゃうのが何とも無念ですが、本家のボーイズUメンもゲスト参加。


ドラゴンズの快勝で久々にゆっくり眠れそうな今宵。ペナントはともかく(とほほ…)マサがいよいよあと2勝です!
posted by ac at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月14日

Killin' Jive / The Cats & The Fiddle

the_cats_and_the_fiddle_1939_1940.jpg

高校生くらいの頃、というともう四半世紀も前になろうとしてますが(遠い目…)、バンドといえばドラムにベースにギターにキーボード(たいがい紅一点ね)にヴォーカル。が集まらないとまともな音にならないもんだと思い込んでました。ギターを手にして最初に弾くのは必ず「Smoke On The Water」でね。このコードすら弾けなくて挫折したのもいっぱいいました。今はどうなんでしょ。パソコンぽちぽち打ち込んでいるのかしらん。

1930年代のシカゴの高校生から始まったキャッツ・アンド・フィドルの皆さんは打ち込みなし打楽器なし鍵盤なしエフェクターなし紅一点なし(後に加入しましたが)の4人組。オースティン・パウエルさんのテナー・ギターにジミー・ヘンダーソンさんのティプレ、アーニー・プライスさんのティプレもしくはギターにチャック・バークスデイルさんのベースで始まりました。ティプレっちゅうのは弦の多いウクレレみたいなやつで、テナー・ギターは高いほうだけの四弦ギター、後にこのキャッツに加入するタイニー・グライムスさんの得意なやつですね。っていずれも実物さわったことないけど。

そんな弦楽四重奏団の編成に4人の声だけですが、とっても分厚いオーケストレーションと切れ味鋭いリズム感も出せちゃう。音量に頼りっきりのロック・バンドの皆さんにも是非聴いていただきたいようです。

ミルズみたいに完成されたハーモニーじゃないんだけど、なんかもうハチャメチャな勢いを感じるコーラス。ソロもアレンジも突飛な発想のアイディア満載で、残された70曲あまりの録音はどの曲も水準高いです。さりげなく演奏されているのでさりげなく聴いてしまいますが、よく聴くと随所に大技小技、実は相当練習してるんだと思います。「音楽は芸だ!」という姿勢が徹底してる。

1939年というと昭和14年。「Gang Busters」や「Nuts To You」などのマスターピースと同じ初録音から「Killin' Jive」。記念すべきデヴュー・シングルでもあります。缶コーヒーではありません。貴重な映像も是非!

 
posted by ac at 22:30| Comment(2) | TrackBack(0) | jump & jive | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月11日

Cigarettes And Coffee / Otis Redding

otis_redding_the_soul_album.jpg

今日、ようやくタスポを申し込みました。あの例のタバコを買うためだけのIDカードね。しゃらくさいので作るつもりなかったんですが、タバコ屋の親父が写真ただで撮ってくれるってんで。しかし今どきタバコ屋の親父なんてどんなに優雅な商売かと思う。あこがれちゃいます。

でもこのシステム作るのにいったいどれくらいのお金が動いたんだろう。近頃じゃタバコ呑みには人権が全くないので、こんなこと言うと当然叱られちゃうんだけど、いいじゃん未青年がタバコくらい吸ったって(と過去の自分を擁護…)。内田百ケン先生なんて幼稚園の頃から吸ってたらしいけど立派な文学作品いっぱい残したし、82歳までしっかり生き抜いた。タバコっつーのはさ、人生の四分休符ですよ。そらま健康は大事だし、医療費抑制しなきゃならんというのもわかるけど、健康だけじゃ芸術は生まれませんよ、と思うのです。

大体ね(と熱くなってくる…)、最近世の中、不寛容に過ぎるんじゃないかと思うのです。酔っ払い運転にしても居酒屋タクシー(素晴らしいネーミングだ!)にしても偽装食品にしても。そんな小さな悪をトップ・ニュースにまでしてテッテ的に叩く、ってのは、まるで魔女狩りみたいでなんだかとってもおぞましい。そりゃまぁ確かに悪いことですから、言ってることは正論かもしれないけどさ、なにもそんなに声高に叫ばなくとも法律のもと淡々と処分してきゃいいじゃんと思う。そんなに自らハードルあげてアソビのない社会を作ったところで、世の中ちっともよくなってるとは思えないです。見てみろ自殺者の数。見てみろ凶悪犯罪。見てみろ古舘伊知郎の顔(関係ないか…)。ナイス・バッシングですよ。

オーティス・レディングさんの1966年、4枚目のアルバム『THE SOUL ALBUM』から「煙草とコーヒー」。午前3時前、テーブルの上にはタバコとコーヒー、向かい側には君がいる、もう何もいらない。という喜びを噛みしめたソウル・バラッド。傑作です。

初めて聴いたのは学生の頃。「サザン・ソウル」というものを聴いてみようと思ってレコファンで借りたオーティスのベスト盤でした。当時はもちろんLPね。マイナーから展開する曲だし歌詞もよくわからなかったので、最初はね「なんて暗い歌なんだろう」と思いました。喜びを歌ってるとはとても思えなかったなぁ。でも聴けば聴くほど染みてくる「するめソング」。淡々と抑制されたバック。アル・ジャクソンもスティーブ・クロッパーもまさに職人芸です。そして目の前で語っているかのようなオーティスの歌。正直言うとオーティス・ファンではないので最近話題の『OTIS BLUE』コレクターズ・エディションは買ってませんが、この曲は大好きです。

ニコチンとカフェインに依存しちゃってる(あともちろんアルコールもね)僕にとって最高な組み合わせの「Cigarettes And Coffee」。けどタバコの吸えないコーヒー屋が多いのが最近哀しい。せめて居酒屋はお願いしますよ!



posted by ac at 23:16| Comment(2) | TrackBack(1) | soul | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月09日

Don't Let Me Down / The Beatles

beatles_1967_1970.jpg

我が愛するドラゴンズ、今宵も逆転のサヨナラ負けで4連敗…。もはやトラのしっぽもすっかり見えなくなっちまい、屈辱のオールスター前自力V消滅です。とほほ。「Don't Let Me Down」を大声で誰かと一緒に歌いたい、そんな夜。
posted by ac at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

On The Sunny Side Of The Street / Dizzy Gillespie (with Joe Carroll)

dizzy_digs_paris.jpg

すっかり更新が滞っておりました。仕事が忙しいもんで…、いや、パソコンの調子が悪いもんで…、いや、ドラゴンズの調子が悪いもんで(とほほ…)、いや、単純に呑みすぎているだけかも…。そんな中、先週の土曜日はいつもの渋谷のお店でライブでした。お運びいただきましたたくさんの皆様には心より感謝申し上げます。メルシー僕。いやそれにしても熱かったっすね、いや暑かったっすね。

今日はそのエアコンの効きの悪かったライブでも演った曲、このブログには2度目の登場の大好きな大好きな曲「明るい表通りで」。前回のアーネット・コブさんのじっくり染み入るスロー・テンポの演奏とは対照的ながら、これまた素晴らしくポップなアレンジ、われわれのバンドでも今回拝借させていただきました。

1953年の巴里でのライブ『DIZZY DIGS PARIS』から。名義はバップ・トランペッターのディジー・ガレスピーさんですが、主役の半分は「バップ・スキャット・ヴォーカリスト」のジョー・キャロルさん。ジャケットにディジーと並んででかでかと映る姿に嬉しくなっちゃって買ったアルバムですが、内容もなかなか素敵なライブ盤でした。ジョー・キャロルさんは1949年から4年間ディジーと行動を共にした後、1956年には『JOE CARROLL WITH RAY BRYANT』という名作を残してます。あ、残念なことにこれ廃盤だぁ…。

この「On The Sunny Side Of The Street」は名曲だけに名演数々ありますが、この2人によるものも間違いなく名演。ホーンによるテーマも2人のユニゾンによるヴォーカル・パートもフェイクがたっぷり効いてます。スキャットこそ登場しないものの、バップ感とジャイブ感がたっぷり。「Ooh-Shoo-Be-Doo-Be」もいいです。
posted by ac at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | jump & jive | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。